日本は「ドーハの惨事なかった」 韓国との明暗に母国注目「危機を克服した」
イラクに2-0で勝利
大岩剛監督率いるU-23日本代表は、4月29日にアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップ準決勝のイラク戦に臨み、2-0の勝利で8大会連続の五輪出場を決めた。1993年の「ドーハの悲劇」を思い起こす対戦カードとなったなか、韓国メディアは「『ドーハの惨事』なかった日本」と報じている。
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日本は前半28分、MF藤田譲瑠チマが最終ライン背後に落とす絶妙なボールを送るとFW細谷真大が反応して抜け出し、今度は左足のシュートモーションからターンして右足で流し込んだ。エースの2試合連続ゴールで先制した日本は、前半42分にDF大畑歩夢、藤田、FW荒木遼太郎と速いパスがつながり、最後は荒木がGKとの1対1を冷静に決めて2-0とリードしてハーフタイムへ入った。
後半はあとのないイラクが出足の鋭さを見せる立ち上がりになったが、日本はGK小久保玲央ブライアンを中心に無失点で試合を進めた。ピンチも迎えたが、このまま2-0で乗り切って勝利。8大会連続の五輪出場を決めた。
1993年の「ドーハの悲劇」を彷彿とさせるイラク戦。だが、結果的に完封勝利でチームは白星を手にした。これに韓国スポーツ紙「MKスポーツ」は「『ドーハの惨事』なかった日本、イラクを破り8大会連続五輪進出 8年ぶりにアジアトップを狙う」と見出しを打って報道。前半2-0とリードを奪った日本に「後半も終始イラクを圧迫し、雰囲気を盛り上げなかった。イラクの反撃も小久保が守り、危機を克服した」と粘りの守備を称えていた。
一方の韓国は準々決勝でインドネシアに敗れ、10大会連続の五輪出場ならず。まさに“ドーハの惨事”となっていた。
日本は優勝した2016年のリオ五輪最終予選も切符を懸けてイラクと対戦。弾みをつけた大岩ジャパンはこのままアジアの頂点を狙う。
(FOOTBALL ZONE編集部)