サラーの“対クロップ騒動”は退団の予兆? 識者予想「もう移籍するように見える」
ウェストハム戦でクロップ監督とサラーが激しく口論
イングランド1部リバプールは4月27日に行われたプレミアリーグ第35節ウェストハム戦で2–2と引き分けた。試合中にはユルゲン・クロップ監督とエジプト代表FWモハメド・サラーがタッチライン際で激しい口論を繰り広げたが、サラーの退団の予兆と見る向きもあるようだ。英公共放送「BBC」が報じた。
ベンチスタートとなったサラーは後半34分からピッチに立ったが、問題が起こったのは途中出場に向けて準備をしていた時間だった。リバプールが後半32分に2-2に追い付かれると、タッチライン際ではクロップ監督とサラーの間で激しい口論が勃発。追い付かれた直後にクロップ監督がサラーに声を掛けると、即座にサラーが両手を広げてクロップ監督に猛抗議するジェスチャーを示し、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスに制止される一幕があった。
元イングランド代表FWピーター・クラウチ氏は、「クラブにとっていい光景ではなかった。サラーはリバプールのほとんどの試合に先発してきたから、ベンチスタートには怒っていただろう。だが、誰も監督とキープレーヤーのあのような姿は見たくない」と、コメントした。
すでにクロップ監督は今季限りでの退団を明言しており、来シーズンからは現在オランダ1部フェイエノールトで指揮を執るアルネ・スロット氏の監督就任が確実視されている。
一方、リバプールで7年を過ごし計346試合で210ゴールを挙げているサラーにも、サウジアラビアへの移籍が噂されているが、元スコットランド代表FWアリー・マッコイスト氏は、「彼はこのリーグで最も優れた選手の1人だった。リバプールにとってファンタスティックとしか言いようがない。だが、彼の状態は落ちており、もう移籍をするように見える。両者にとってもそれがいいのかもしれない。サラーが移籍することでリバプールは再投資する資金を得られるからね」と、クロップ監督に続き、サラーも退団する可能性について語っている。
そして、元リバプールの元イングランド代表DFステフェン・ワーノック氏は「このクラブにとって同等に重要な2人の人物がいる。2人のつながりは、リスペクトされるべきであり、互いのキャリアを支えあったことを忘れてはいけない。モー・サラーは短時間の出場になったが、それが気に入らなかったのだろう」と、2人の関係性について口にした。
プレミアリーグの逆転優勝がかなり厳しくなったリバプールだが、多くの人が見るなかでの監督とエースの衝突は、チームにどのような影響を及ぼすだろうか。