ラツィオ鎌田大地が見せた「移籍後最高のプレー」 絶妙ラストパス&守備奮闘を伊記者絶賛「決定的」【現地発】

ベローナ戦の鎌田大地をイタリア人記者が絶賛【写真:Getty Images】
ベローナ戦の鎌田大地をイタリア人記者が絶賛【写真:Getty Images】

鎌田がリーグ戦5試合連続スタメン、チームもリーグ戦3連勝と好調キープ

 イタリア1部ラツィオに所属するMF鎌田大地が、現地時間4月27日のセリエA第34節ベローナ戦でフル出場し、1-0勝利に貢献した。日に日に存在感を高めている日本人MFを現地のイタリア人記者はどう見ているのか。ラツィオ専門メディア「La Lazio Siamo Noi」(https://www.lalaziosiamonoi.it/)のアレッサンドロ・ヴィットーリ記者は「移籍後最高のプレー」と絶賛している。(取材=倉石千種)

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 今年3月にイゴール・トゥドール監督が就任後、鎌田は目覚ましい活躍を見せている。リーグ戦で5試合連続スタメン出場を果たし、チームはリーグ戦3連勝と好調をキープ。ラツィオ専門メディア「La Lazio Siamo Noi」のアレッサンドロ・ヴィットーリ記者は、鎌田のパフォーマンスを手放しで称賛した。

「今日は多分、鎌田がラツィオに来て、最高の試合だった。シーズン序盤でも素晴らしい試合をしたけどね。第3節(ナポリ戦)も良かったが、リーグ終盤のサイクルの中で、最高のプレーをした。プレーの量と質、両方がある試合だった。ドリブルもとても良かったし、ゴールにも絡んだ。(トマーシュ・)スソロブからボールを奪い、そして(マッティア・)ザッカーニが攻め込んで、ルイス・アルベルトのアシストからザッカーニがゴール。最高のプレーだった」

 3-4-2-1システムのボランチでフル出場した鎌田は攻守両面で奮闘。後半21分には相手スローインのボールを奪って持ち上がると、ペナルティーエリア内にドリブルで侵入して絶妙なラストパスを送る。FWペドロ・ロドリゲスのシュートは惜しくも枠を外れ、チームメイトたちは思わず頭を抱えた。

「ペドロがシュートに失敗したが、鎌田の素晴らしいパスだった。アシストになっていたかもしれなかった。試合全体で鎌田は生き生きとプレーしていた。(マテオ・)ゲンドゥージとコンビを組めば、ゲンドゥージがよりカバーして、鎌田は攻撃に注力してゴールチャンスを作り、ゲームを縫い合わせていくことができる。僕が思うに、移籍後最高のプレーだった」

 ヴィットーリ記者は鎌田の出来を称え、「今日は7.5。確実に鎌田が決定的な働きをした」と高評価を与えていた。

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倉石千種

くらいし・ちぐさ/1990年よりイタリア在住。1998年に中田英寿がペルージャに移籍した時からセリエAやイタリア代表、W杯、CLをはじめ、中村俊輔、本田圭佑、長友佑都、吉田麻也、冨安健洋など日本人選手も取材。バッジョ、デル・ピエロ、トッティ、インザーギ、カカ、シェフチェンコなどビッグプレーヤーのインタビューも数多く手掛ける。サッカーのほか、水泳、スケート、テニスなど幅広く取材し、俳優ジョルジョ・アルベルタッツィ、女優イザベル・ユペール、監督ジュゼッペ・トルナトーレのインタビューも行った。

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