浦和レディース清家、連続得点10試合でストップ ギネス記録並べず無念「自分の日じゃなかった」

浦和Lの清家貴子【写真:Getty Images】
浦和Lの清家貴子【写真:Getty Images】

WEリーグ第17節の広島レジーナ戦でフル出場も無得点

 三菱重工浦和レッズレディースのFW清家貴子は、4月27日のWEリーグ第17節のサンフレッチェ広島レジーナ戦でフル出場。無念のノーゴールに終わって連続試合ゴール記録は10試合でストップとなったが、笑顔で2-0の勝利を振り返りながら「今日は自分の日じゃなかった」と話した。

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 清家は前節のマイナビ仙台レディース戦までに10試合連続ゴールを記録し、Jリーグも含めた日本のトップカテゴリーでの連続ゴール記録を更新していた。そして、この広島戦では普段どおりに右サイドアタッカーでスタメン出場したが、前半25分までに浦和がMF伊藤美紀とDF遠藤優のゴールで2点を先行する展開になった。

 後半に入り、清家には高い位置でのボールカットから前に出ているGKの頭上を距離のあるループシュートで狙った場面と、ショートカウンターから味方のサポートも受けて自らシュートを狙う2つのチャンスがあったが、いずれもセーブされてゴールならず。試合終盤には2トップの位置に入り浦和のチームメイトも清家に何とかボールを集めようとしたが、得点とはならず試合終了のホイッスルがなった。

 昨年時点でギネス世界記録になっている、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキの11試合連続ゴールに並ぶことはできなかったが、試合後の清家は「もう結構、(記録が)重荷でプレッシャーになっていた。10試合で区切りをつけて、イチからという気持ちだった」と、試合に向けた心境を話した。前節の仙台戦でもPKを枠外に失敗するなどプレッシャーを感じている部分は垣間見えていた。

 それでも清家は「サッカーは勝てばいいので、自分が取らなくてもチームが勝てば良かった」とコメント。終盤の2トップになった時間帯でMF塩越柚歩が足をつった時には、自陣まで下がって守備に参加するなどチームの勝利を最優先する姿勢はプレーでも見せていた。

「今日は自分の日じゃなかった」と笑顔も見せながら話した清家だが、今季のリーグ15得点は2位の8得点に大差をつけるトップ。WEリーグ創設からの通算30得点もトップに立つなど、ストライカーとしての能力を証明してきた。記録の重荷を下ろし、ここからまたチームの連覇に向け得点力を発揮することが期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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