なぜブライトンは苦戦したのか 離脱の三笘に「依存度が高かった」…来季への解決策は?
三笘とエストゥピニアンの負傷離脱も痛手
イングランド1部ブライトンは、2022-23シーズンに大きな躍進を遂げてUEFAヨーロッパリーグ(EL)の出場権を獲得した。しかし、23-24シーズンはここまでプレミアリーグで10位と苦戦を強いられている。その要因を英紙「The Argus」が分析している。
ロベルト・デ・ゼルビ監督の就任1年目となった昨季は、18勝8分12敗という成績でプレミアリーグ6位になったブライトン。今季も序盤こそは好調だったが、後半戦は大失速をしている。
記事では、「モイセス・カイセドをチェルシーに、アレクシス・マック・アリスターをリバプールに放出したことで、彼ら中盤の穴埋めをできないこと、そして中盤の創造力やひらめきを失うことが懸念されていた。夏にこのコンビを失ってから、アタッキングサードでのチャンスの創出や革新性が失われた。チームに植え付けられたデ・ゼルビ監督の基本となる原則だけが今も残されている」と、主力を放出した影響を伝えた。
さらに、チームが受けた影響についても指摘している。
「彼らは最終ラインからGKを使って数的優位を作り出して攻撃をビルドアップする。ブライトンは相手の中盤からプレッシャーを受け、プレスの1列目、2列目にできる背後のスペースを利用し、自陣から中盤にボールを入れようとする。しかし、プレスの一列目を回避して次の段階に進む時、彼らはどうボールを動かせばいいのか理解できなくなっている。切り替え時のアタッキングサードでの決断、動き出し、パスの選択はシーズンを通じて疑問視されてきた。中盤を刷新したが、前任者には及んでいない」
また、記事では、2選手の負傷離脱の影響に関して「三笘薫とペルビス・エストゥピニアンの負傷も影響した。昨シーズンはマック・アリスターと三笘への依存度が高かったため、ゴール前での相手を崩すプレーに苦しむことになった」としている。
「シーズン開幕直後に6試合のうち5勝を挙げるという素晴らしいスタートを取り、獲得できる勝ち点18のうち15を取った。だが、そこから26試合でわずか6勝しか挙げられていない。リーグ戦の順位では10位であり、ヨーロッパ大会出場の夢は遠くに見える。ブライトンをヨーロッパの大会に再び出し続ける野心があるならば、(オーナーの)トニー・ブルーム氏は自身の移籍のポリシーを見直し、エリートレベルの中盤やアタッカーを来シーズンには揃えないといけない」
ブライトンはシーズン終了後、補強に動くことになるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)