ソシエダ久保の去就に「サプライズは起こらない」 「将来とレアルとの関係」…現地紙の見解は?
ソシエダとの契約は29年6月末まで
スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英を巡る去就については、さまざまな報道が飛び交っている。そのなかで、スペイン現地紙は「サプライズはまず起こらないだろう」と、ソシエダ残留が基本路線である理由を説明している。
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名門レアル・マドリードからマジョルカ、ヘタフェ、ビジャレアル、そして2度目のマジョルカと複数回にわたって期限付き移籍でのプレーを経験してきた久保。2022年7月にソシエダへ完全移籍となり、所属2年目の今季ここまでリーグ戦7ゴール3アシストをマークしている。
充実した生活を送る久保は今年2月、29年6月末までソシエダと契約を延長。しかし、来季以降の移籍の噂はいまだ絶えない。古巣レアルの買い戻し説も含め、過去にはイングランド1部リバプールや同マンチェスター・ユナイテッドなどが興味を示したとも報じられた。
そのなかで、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は「久保の将来とマドリーとの関係」と題し、日本人MFの去就に脚光を当てる。「移籍の可能性が出てくるのは、何か特別な予期せぬことが起こった場合だけだ。サプライズはまず起こらないだろう」とソシエダ残留が現実的である点を主張した。
その理由として、「久保がソシエダにとどまることを希望している」こと、また「ラ・レアル(ソシエダ)は久保の存在がもたらす収益のためにも、この日本人をなんとか引き止めたい」と考えている2つを挙げる。
記事では「ソシエダは久保と2029年まで契約を更新し、契約解除条項を6000万ユーロ(約98億円)に設定。年俸を大幅にアップさせたのはそのため(残留させるため)だ」と、契約延長の際の内容にもフォーカスした。
一方、現在古巣のレアルは久保に関して「キャピタルゲイン(利益)の50%」と「オファーがあった場合の優先拒否権」などを保有していると紹介されているが、「彼のことを100%決定するのはソシエダだ」と、あくまで決定権は所属クラブにあると状況を整理している。
現地時間4月26日には、ラ・リーガ第33節で古巣レアルと直接対決も控えている。久保の去就も気になるところだが、まずは古巣を相手にホームで重要な勝ち点3を手に入れる必要がありそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)