ACL女子プレ大会決勝、中止一転開催へ WEリーグが経緯を説明「JFAを通じレターを提出」
一方的に中止の通達がされていた
WEリーグは4月25日、アジアサッカー連盟(AFC)により決勝戦を開催しないと発表されていた「AFC Women’s Club Championship 2023 – Invitational Tournament」について、改めて5月10日に三菱重工浦和レッズレディースと仁川現代製鉄レッドエンジェルズ(韓国)による決勝が行われると発表し、その経緯について説明した。
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この大会は2024年にスタートする女子のアジアナンバーワンを決めるAFCウィメンズチャンピオンズリーグ(AWCL)のプレ大会として、昨秋にタイとウズベキスタンで集中開催のグループリーグを実施。浦和と仁川が勝ち上がり、今年の決勝が予定されていた。しかし、AFCにより決勝の開催をしないという一方的な通達がなされて物議を醸していた。
WEリーグは「この通達を受け、WEリーグは三菱重工浦和レッズレディースとともに、試合を行わない判断の説明、ならびに決勝開催の再考を依頼するレターをJFA(日本サッカー協会)を通じ、AFCに提出いたしました」と、その後の対応を説明した。
そして「AFC、JFA、WEリーグ、三菱重工浦和レッズレディース、大韓サッカー協会(KFA)、仁川現代製鉄レッドエンジェルズで協議をする機会を得ました。その場で改めてAFCが決勝実施の方向で再考することとなり、JFAと三菱重工浦和レッズレディース、KFAと仁川現代製鉄レッドエンジェルズに同試合への参加、およびホスト開催の意思があるかを確認。JFA、三菱重工浦和レッズレディース、WEリーグは協議の上、参加する意志と併せ、ホスト国として手を上げました」とした。
その結果として、日韓対決となる決勝戦が浦和の本拠地である浦和駒場スタジアムで5月10日の18時キックオフで実施されると発表。チケットの販売概要は決定次第で浦和から発表されるとしている。
WEリーグの髙田春奈チェアは、この決定について「女子サッカーの発展の過程に困難はたびたび訪れますが、どんな時もその価値を信じて、諦めずに関係各所が手を携えていくことが重要であり、この大会の成立も一つのチャレンジだったと思います。まずはこの大会を成功させるべく、関係各所と共に準備を進め、これからもアジアの女子サッカーをけん引して行く存在としてWEリーグの強さを示していけるよう、クラブの皆様と邁進してまいります」と声明を発した。
WEリーグは当初より決勝戦のためにリーグ戦を平日開催を含む連戦を行ってでも日程調整を行うなど協力する姿勢を示していた。浦和は男子のトップチームが3回のアジア制覇を成し遂げているが、女子もアジアチャンピオンを狙う戦いが続くことになった。
(FOOTBALL ZONE編集部)