「日本サッカーの発展のためにいい形」 浦和の外国人監督がルヴァン杯“新形式”を絶賛した訳

浦和を率いるペア・マティアス・ヘグモ監督【写真:徳原隆元】
浦和を率いるペア・マティアス・ヘグモ監督【写真:徳原隆元】

浦和は鳥取を5-2で下した

 浦和レッズは、4月24日のルヴァンカップ・ファーストラウンドの2回戦でJ3ガイナーレ鳥取とのアウェーゲームに臨み、5-2の勝利を収めた。ペア・マティアス・ヘグモ監督は試合後会見で「日本サッカーの発展のためにいい形になっていると思う」と、大会フォーマットへの意見を話した。

 今季からルヴァン杯はJ1からJ3までの全60チームが参加する大会にリニューアルされた。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント進出した横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、ヴァンフォーレ甲府の3クラブが準々決勝から出場のシードを獲得。ほかの57クラブで5つの8強入りを争うが、まずはJ1からJ3までの5クラブから6クラブが参加してのミニトーナメントで10チームの勝ち上がりを決める。その対戦時はカテゴリーが下のクラブのホームゲームとして実施される。

 そのレギュレーションの中で浦和は鳥取に乗り込んでのアウェーゲームになった。前半の早い段階で2点を奪ったものの1点を返されるなど、少なからず手を焼く展開の中でも最終的には3点差の勝利になった。ヘグモ監督は「カップ戦に楽なゲームはないというのが本日も見られた。鳥取は非常にハードワークしながらプレスをかけてきた」と、鳥取戦を振り返った。

 一方で、この大会フォーマットについて今季から浦和の指揮官に就任したヘグモ監督は「J1のチームでも1試合目で敗退したチームもある。簡単な試合はない。このようなフォーマットになったことでJ3が参加し、日本サッカーの発展のためにいい形になっていると思う。より多くのクラブが意欲的に臨んでいると思う」と話し、母国を例に挙げ「特にノルウェーではカップ戦は非常に人気がある。4部のチームも参加している。その前の段階で5部のチームも参加する予選があり、多くのチームが夢を見られる」と、その意義を語った。

 また、会場のAxisバードスタジアムは前日から雨天が続いた中でも良好なピッチコンディションを保った。ボールが速く動く環境を好む指揮官は「ピッチも素晴らしかった。このようなピッチがあればスピードやテンポが上がり、サッカーの発展にいい環境だと思う。このピッチを称えたいと思う」と、スタジアムにも称賛の声を残していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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