八百長疑惑浮上のアギーレ監督が代表選手に“最後の釈明”
「サッカーの話をしよう」
「今日のミーティングが終わったらサッカーの話をしよう。選手にも言ったが、トレーニングして、これから部屋に戻って食事をして、またトレーニングをする。そういう風にしよう」
自身に降りかかった嫌疑によって乱れた平静と集中を回復しようと、選手にこう訴えたという指揮官。現在は大会に向けて選手のコンディション調整に力を注いでいる。
「選手のフィジカルコンディションを把握したい。バラバラでリーグ戦を終えている。(吉田)麻也のようにリーグ戦が続いている選手もいる。コンディションを把握することが大切。明日 、明後日までにそれをしたい。練習試合の時は同じ様なコンディションでやれるようにしたい」
Jリーグで戦うオフ中の国内組、そして、ヨーロッパで戦うクリスマス中断中の選手、そして、現在もリーグ戦が続くプレミアで戦う吉田。コンディションが異なる各グループの足並みを揃えることが連覇への第一歩だという。
「私は日本に来てたくさん試合の視察もしてベストの23人を選んだと思っている。その23人にタイトルを守りにいこうという話をした。準備のための時間もある。相手をリスペクトしなければいけないし、アジアには強いチームもあるが、それはできると思っている」
八百長疑惑というショッキングな現状から、いかに選手を集中できる環境へと導けるか。連覇の鍵は身体よりも選手のメンタルコンディショニングにあるかもしれない。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2