八百長疑惑浮上のアギーレ監督が代表選手に“最後の釈明”
アジア杯連覇に向け、試合に集中できる環境を作れるか
日本代表のハビエル・アギーレ監督が29日の国内合宿初日でレアル・サラゴサ監督時代の八百長疑惑について選手に説明し、無実を訴えた。その一方で、これが最後の釈明とし、今後ミーティングで八百長の話題に触れないことを強調。アジアカップ連覇に全精力を注ぎ込む姿勢を見せた。
来年1月のアジアカップ(オーストラリア)に向け、千葉県内で始動した強化合宿初日、アギーレ監督は多数の報道陣に囲まれた。スペインで大きく報道されている10~11シーズンの1部残留をかけたリーグ最終戦レバンテ戦での八百長疑惑。告発の渦中にある指揮官は選手とのミーティングで、先日の記者会見同様に無罪を主張したという。
「会見で話したこととまったく同じです。事件には関わっていない? そうです。会見で話したことを繰り返した」
指揮官はこう語った。アジア王者決定戦を間近に控える選手の中で、チームトップに降りかかった黒い噂に動揺しない人間は少ないだろう。
「有罪が証明されるまでは無罪。推定無罪」と記者会見の席上に強調した指揮官の釈明の言葉に対して、選手はミーティングで静かに耳を傾けていたという。
「質問がある人はどうぞと話したが、特にありませんでした。この前、話したことを直接話しました。選手たちは落ち着いて聞いていました。このミーティングが終わったら、サッカーの話だけをしようと言いました」
合宿初日のミーティングを最後に、メキシコ人指揮官は八百長の話題を出さない方針。今後、スペイン司法当局の捜査が進み、合宿中や大会中に八百長事件に進展が見られるかもしれないが、これ以上選手に説明はしないつもりのようだ。
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