優勝へキーマン? “125億円”アーセナルFW、酷評覆し…直近10戦7発で現地喝采「幸運のお守り」
ドイツ代表FWカイ・ハフェルツはチェルシー戦で2ゴール
イングランド1部アーセナルは現地時間4月23日にプレミアリーグ第29節延期分でチェルシーとホームで対戦。5-0の圧勝を飾り、2連勝で暫定首位をキープした。この試合で古巣相手に2得点したのがドイツ代表FWカイ・ハフェルツだ。加入当初は結果が出ずに批判も浴びたが、今やアーセナルの“幸運のお守り”になっていると現地メディアが称賛している。
アーセナルは前半4分にFWレアンドロ・トロサールのゴールで先制。後半に入ると、さらに4得点を加えるゴールラッシュを展開し、ライバルのチェルシーを圧倒した。
センターフォワードのポジションで先発したハフェルツは2-0で迎えた後半12分にMFマルティン・ウーデゴールの絶妙なスルーパスに抜け出し、倒れ込みながらのシュートでゴールネットを揺らした。さらに同20分には右サイドのFWブカヨ・サカからのパスを中央で受けると、ゴール右隅へ正確なシュートを流し込んだ。今季リーグ戦での得点数は「11」に。直近10試合で7得点と、シーズン後半戦に入ってから猛烈な勢いでゴールを重ねている。
昨夏にチェルシーから完全移籍し、加入当初はなかなか結果を残せずにいたハフェルツ。移籍金6500万ポンド(約125億円)と高額な目玉補強だったこともあり、批判にさらされた。公共放送「BBC」によれば「アルテタの無価値なプロジェクト」と揶揄されたこともあったという。しかし、ミケル・アルテタ監督の目指すスタイルに着実に適応したことで、今やチームに欠かせない存在へと成長を遂げた。
ハフェルツは今季公式戦11試合(リーグ戦10試合、チャンピオンズリーグ1試合)で得点を決めているが、その全てでアーセナルは勝利を収めている。それを踏まえて「BBC」は「エレガントなハフェルツはアーセナルにとって幸運のお守りのような存在になりつつある」と24歳のドイツ代表FWを絶賛していた。
アルテタ監督も試合後に「彼のあらゆるプレーへの貢献はすさまじいものだった。2得点だけでなく、彼のリンクアッププレーも素晴らしい。最高のパフォーマンスだった」と惜しみない賛辞を送っている。シーズン序盤の苦難を乗り越えたレフティーは、アーセナルのリーグタイトル獲得の行方を占うキーマンとなりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)