U-23日本の韓国戦スタメン11人、英記者が採点 低評価続出…唯一の最高評価は?
英記者がパリ五輪最終予選・韓国戦の先発メンバー採点
パリ五輪を目指すU-23日本代表は、4月22日にアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップのグループリーグ最終戦で韓国と対戦し、0-1で敗れた。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点。及第点以下の評価が並ぶなかで、鋭い仕掛けが光ったアタッカーに最高点を付けている。
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U-23日本代表・韓国戦の先発メンバー採点(10点満点)
<GK>
■野澤大志ブランドン 5点
小久保玲央ブライアンの代わりに先発出場し、十分に堅実だった。しかし、ハイボールの対応には課題を残し、失点シーンではあまりに簡単に相手にボールを通してしまった。
<DF>
■半田 陸 4点
今大会初先発となったが、右サイドでの守備には不安定さを露呈した。序盤には相手に簡単にポゼッションを渡してしまい、さらにキム・ミヌのマークを外してゴールを許した。
■鈴木海音 5点
出場停止の西尾隆矢に代わって2試合連続で先発。完全に納得のいくパフォーマンスではなく、カタール戦で先発する可能性は低いだろう。
■高井幸大 6点
立派なパフォーマンス。フィジカルの強さを生かして韓国の選手と十分に渡り合い、相手のポックス内でも脅威となった。残念ながらヘディングシュートを枠に飛ばすことはできなかった。
■内野貴史 5点
中国戦以来の先発出場でキャプテンも務めた。堅実なパフォーマンスで、カタール戦でも出場する可能性が高いだろう。
<MF>
■川崎颯太 5点
UAE戦ほど説得力のあるパフォーマンスではなかったが、決して悪くない出来の1人だった。次の試合も彼が出番を得るのか、それとも山本理仁と藤田譲瑠チマの組み合わせに戻るのかは興味深いところ。
■田中 聡 5点
大岩剛監督が多くのメンバーを入れ替えたなかで、今大会初の先発出場。しかし、定位置奪取に至るほどの出来ではなかった。
■藤尾翔太 5点
中央のストライカーとして出場したUAE戦のあとで、今度は右サイドで先発。しかし、鋭い突破や推進力は欠けており、木に竹を接ぐようなものだった。
■荒木遼太郎 5点
中央のプレーメーカーとして起用されたが、韓国が相手では前の2試合ほど効果的なプレーはできず。次の試合で立ち位置が不透明な1人。
■平河 悠 6.5点
前半45分は日本で最も際立ったパフォーマーだった。左サイドでの推進力と、セットプレーで相手の守備をこじ開ける可能性を提供した。堅実なパフォーマンス。
<FW>
■内野航太郎 5点
フィジカルの強さを示したが、彼が本当に効果的だったかは疑問が残る。終盤に投入された細谷真大のほうがベターな選択に見えた。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。