浦和監督、ルヴァン杯今季初戦へ新たな選手起用を示唆「メンバー編成としてはミックスになる」
今季のルヴァン杯は試験的にベンチ入りメンバーが9人に拡大
浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督は、4月22日のトレーニング後にルヴァンカップに向けたオンライン会見を実施。24日のガイナーレ鳥取戦でスタートするリーグ戦と違う大会に向け、「メンバー編成としてはミックスになると言えるだろう」と、新たな選手の起用も示唆した。
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今季からルヴァンカップはJ1からJ3までの全60チームが参加する大会にリニューアルされた。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント進出した横浜F・マリノス、川崎フロンターレ、ヴァンフォーレ甲府の3クラブが準々決勝から出場のシードを獲得。ほかの57クラブで5つの8強入りを争うが、まずはJ1からJ3までの5クラブから6クラブが参加してのミニトーナメントで10チームの勝ち上がりを決める。そして、浦和の初戦が鳥取に決まっている。
ヘグモ監督は「最初の試合から難しい試合が待っていると理解している。今、我々がやろうとしているサッカーをたくさん見せられたらと思う。今年のルヴァンカップでも、できるだけ高いところまで行きたい」として、「このような試合では、まず正しいメンタリティーをもって臨まないといけいない。試合開始直後からいい状態でプレーできるようにしないといけない」と話した。
また、今季のルヴァンカップでは21歳以下の日本人選手のスタメン起用ルールが実施されないが、試験的にベンチ入りメンバーが9人に拡大されている。ヘグモ監督は「とても大きなことだと思う。この試合に20人を選べることはいいことだと思う。これは、新たな選手にチャンスを与えるものでもある」として、「リーグ戦でもそうなってほしい」と話した。
J2、J3も「かなりレベルが高い」
一方で、完全ターンオーバーのような総入れ替えには否定的で、「選手の関係性を深めるためにも答えをいろいろと出したい試合でもある。スタートもしくはベンチに新たな4人くらいの選手が入ってくる。そのため、メンバー編成としてはミックスになると言えるだろう」と言及。その理由を、「すでに築き上げられている関係の中で、あまりにも多くの選手を変えるとプレーしにくくなる。関係性ができている中に投入するのがいいバランスだと思う」と語った
カテゴリー間の対戦について「日本に来てから練習試合で下のカテゴリーや大学のチームと試合したが、とてもいい姿勢で臨んでくるので驚いている。いかなる状況でもベストを尽くすという内面から来るモチベーションを持っている。J2もJ3もかなりレベルが高いと思う。非常に組織的でハードワークをする。技術のある選手もいる。日本の選手育成の文化に驚いている」と話し、「日本の典型的なハードワークをするチームなので、我々にもトップレベルが必要だ。先週、J3のチームと戦い苦しんでいるJ1のチームがいくつかあった」とも話した。
ベンチ入りメンバーの数や下のカテゴリーのクラブのレベルが高いことについて「今が言うべきタイミングかどうか分からないが、このように若く才能のある選手が日本にたくさんいるが、こういう選手たちが安い金額でヨーロッパに行ってしまうのは阻止しないといけないと思う。この若手に対するさまざまなルール変更が必要かもしれない」という所見も言葉にした指揮官だが、リーグ戦で今1つ成績が伸びないなかで、昨季ニューヒーロー賞を受賞したMF早川隼平のようにチームの起爆剤となるような選手は見つかるだろうか。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)