1アシストの鎌田大地をイタリア人記者が称賛 中田英寿、中村俊輔、長友佑都との共通点「好きだね」【現地発】

ラツィオでプレーする鎌田大地【写真:Getty Images】
ラツィオでプレーする鎌田大地【写真:Getty Images】

リーグ戦4試合連続スタメンの鎌田、ジェノア戦の決勝ゴールをアシスト

 イタリア1部ラツィオは現地時間4月19日、セリエA第33節でジェノアと対戦し、1-0で勝利した。スタメン出場した日本代表MF鎌田大地が決勝ゴールをアシストしたなか、現地のイタリア人記者はどう評価しているのか。イタリアメディア「プリモ・カナーレ TV」(https://www.primocanale.it)/のガブリエレ・レプリ記者に話を聞いた。(取材=倉石千種)

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 マウリツィオ・サッリ体制からイゴル・トゥドル体制に移行後は主力としてフル稼働している鎌田は、ジェノア戦でリーグ戦4試合連続のスタメン出場。ボランチとして攻守に奔走し、後半22分にはペナルティーエリア内への巧みなランニングからマイナスのクロスを送り、元スペイン代表MFルイス・アルベルトの決勝ゴールを演出した。

 今季16勝目を挙げたラツィオは暫定6位に浮上。試合数はラツィオより少ないものの、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏の4位ボローニャと勝ち点7、UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場圏の5位ASローマと勝ち点3となっている。

 イタリアメディア「プリモ・カナーレ TV」のガブリエレ・レプリ記者は次のように試合を振り返った。

「ジェノアは、前半はなかなかいい試合をしていた。いいシュートがジェノアにも、ラツィオにもあった。後半ラツィオが高いクオリティーを見せ、ルイス・アルベルトや鎌田が存在感を放ち、勝利に相応しかった。一方のジェノアは集中と走りが欠けていた。トゥドル監督がラツィオに来て徐々に効果が表れている。シーズン終盤で、ヨーロッパカップ戦出場圏内に食い込もうとしている」

 また2023年9月のユベントス戦以来、約7か月ぶり今季2アシスト目をマークした鎌田の働きをレプリ記者は称える。

「鎌田は、セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチ(→アル・ヒラル)の代わりとして入り、かなりの重荷を背負っていたが、徐々に慣れていっている。鎌田は常に好きな選手だ。トゥドル監督の下で、さらに向上できると思う。シーズン終盤、サポーターたちに喜ばせるプレーをプレゼントできそうだね。中田英寿、中村俊輔も日本人で素晴らしい選手。長友佑都も好きだったが、鎌田も好きな選手の1人だ。日本人選手は高い技術を持ち、みんなよく走るし真面目。プロフェッショナルで、情熱を懸けて戦うから好きだね」

 トゥドル新監督の下で結果を残している鎌田。リーグ戦は残すところ5試合となり、今月23日にはユベントスとのコッパ・イタリア準決勝第2戦(第1戦は0-2敗戦)も控えているなか、さらなる活躍に期待が懸かる。

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倉石千種

くらいし・ちぐさ/1990年よりイタリア在住。1998年に中田英寿がペルージャに移籍した時からセリエAやイタリア代表、W杯、CLをはじめ、中村俊輔、本田圭佑、長友佑都、吉田麻也、冨安健洋など日本人選手も取材。バッジョ、デル・ピエロ、トッティ、インザーギ、カカ、シェフチェンコなどビッグプレーヤーのインタビューも数多く手掛ける。サッカーのほか、水泳、スケート、テニスなど幅広く取材し、俳優ジョルジョ・アルベルタッツィ、女優イザベル・ユペール、監督ジュゼッペ・トルナトーレのインタビューも行った。

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