U-23日本がパリ五輪予選ベスト8へ進出 “激戦グループ”で2連勝、日韓代表揃って突破
U-23アジア杯グループB第2節が開催
パリ五輪を目指すU-23日本代表は、現地時間4月19日にアジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップ第2戦のアラブ首長国連邦(UAE)戦に臨み、2-0の勝利を収めて準々決勝への進出を決めた。
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今大会はカタールで開催され、16チームを4組に分けたグループリーグを実施して各組の2位以上が準々決勝に進出する。パリ五輪へは3位以内のチームが出場権を獲得し、4位のチームはギニアとの大陸間プレーオフに回る。日本は中国、UAE、韓国と実力国が集った激戦のグループBに入ったなか、4月16日の初戦で退場者を出しながら中国に1-0で勝利し、大岩剛監督はそのゲームからスタメン7人を変更して臨んだ。
序盤から攻勢に出る日本は、ミドルシュートも含め積極的に次々とUAEゴールを狙った。しかし、相手GKのファインセーブもあり前半20分にFW荒木遼太郎が左サイドから巻いて狙ったシュートもクロスバー直撃と、ゴールだけが割れない時間が続いた。
そうしたなかで前半27分、左コーナーキックを逆サイドまで振ると、MF山本理仁が中央にクロスを入れ直してDF木村誠二がヘディングシュートで先制ゴール。貴重な1点を奪った。
さらに攻撃を続ける日本は前半34分には波状攻撃から木村がゴール前のこぼれ球を力強いシュートで狙ったがクロスバー直撃でゴールならず。決定力に課題を残す試合展開のなか、前半のラストプレーと言えるタイミングでMF川﨑颯太がドリブルで切り込んでところで相手に倒され、主審はPKの笛を吹いた。しかし、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールド・レビューが行われ、ファウルはないと判断されてPKは取り消しに。日本は1-0のまま前半を終えた。
後半も日本がゴール前に攻め込む回数を増える試合展開になった。そして後半16分、左サイドからDF大畑歩夢が低いボールを入れ、ニアサイドで荒木が飛び込むとボールがすり抜けてゴールポストに当たってゴール内へ。アジアサッカー連盟での速報では荒木のゴールと記録されたが、VARの介入でオンフィールド・レビューを実施。相手選手のディフレクションによりオフサイドポジションにいた大畑にボールが渡ったと判断されてゴールが取り消された。
しかし後半21分、今度は左サイドをオーバーラップしてきた大畑がクロスを入れるとニアサイドに走り込んだ川﨑がヘディングで流し込んで2点目をゲット。VARのチェックでPKとゴールが取り消されたプレーに絡んだ2人で追加点をものにした。その後も3点目を奪うチャンスはあったがものにできず、このまま2-0で勝利した。
前の時間帯で同組の韓国と中国の試合が2-0の韓国勝利で終了しているため、日本はこの時点でベスト8入りが決定。同じくグループ突破を決めた韓国と勝ち点、得点、失点の数字がすべて並んだ状態で1位通過を掛けた最終戦で22日に対戦することが決まった。