ターラブがミラン愛が強すぎるあまり、アタランタからのオファーを固辞!?
ミランは獲得に消極的か
QPRのモロッコ代表FWアデル・ターラブが来年1月の移籍市場でミラン復帰を熱望するあまり、同じセリエAのアタランタからのオファーを拒否した可能性が浮上した。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
今年2月にミランに期限付き移籍で加入したアタッカーは、日本代表FW本田圭佑とポジションを争った。クラレンス・セードルフ前監督からは主力として起用され、14試合4得点と結果を出した。前監督と、ターラブはミランへの完全移籍を希望していたが、セードルフ氏は成績不振を理由に更迭。ターラブの完全移籍に対してQPR側がミランのアドリアーノ・ガリアーニCEOに移籍金を要求したため、完全移籍は実現しなかった。
今季QPRではハリー・レドナップ監督がターラブを起用しない理由として、体重オーバーであることを暴露すると、メディアを通じて中傷合戦に発展。関係は修復不能な状態となっていた。今季出場機会のないターラブは、地元メディアにセリエA、特にミラン復帰を熱望していることを話すまでに至っていた。
そして、アタランタから獲得のオファーが届いたというが、ターラブはミランへの愛のためにこれをいったん固辞したという。だが、ミランは元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスとのトレードで、アトレチコ・マドリードからイタリア代表MFアレッシオ・チェルチを期限付き移籍でトレードする予定だ。ガリアーニCEOは出張先のブラジルでターラブの代理人と接触するとも報じられている。ただし、ウインガーの補強話は進んでいるため、ミランサイドはターラブ獲得には消極的だという。
昨季のミラン加入会見で「モロッコのバロテッリ」と自己紹介したターラブは、本家に負けず劣らずピッチ外での話題を提供しているが、チェルチに続く右ウイング本田のライバル加入となるか、注目が集まる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images