冨安健洋の左SB出場は「最善の選択」 CL好プレーに英喝采「アルテタの決断は正しかった」
アーセナルはCLベスト8で敗退
イングランド1部アーセナルは現地時間4月17日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦でドイツ1部バイエルン・ミュンヘンと対戦し、0-1で敗戦。2試合合計スコア2-3でベスト8敗退が決まった。欧州での挑戦は幕を閉じる結果となったが、この試合に左サイドバック(SB)として先発出場し、与えられた守備のタスクをしっかりとこなした日本代表DF冨安健洋は現地メディアから「出場を正当化した」「最善の選択だと感じられた」と称賛されている。
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アーセナルはホームでの第1戦を2-2の引き分けで終えていたため、敵地アリアンツ・アレーナで勝利を求められていた。しかし、敵地でゴールネットを揺らすことはできず、後半18分にMFヨシュア・キミッヒに決勝点を許し、1点差で敗戦。7年ぶりのCLはベスト8で終わりを迎えた。
英地元紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は「アーセナルはチャンピオンズリーグでバイエルン・ミュンヘンから無慈悲なレッスンを受けた」と報じた。痛恨の敗退となった試合結果を伝えているなか、この試合における数少ないポジティブ要素の1つとして、冨安の左SB起用の成功について言及していた。
「冨安は出場を正当化した。誰を左SBで起用するのかはアルテタ監督にとって最大の決断だった。ヤクブ・キビオルはファーストレグで苦しみ、オレクサンドル・ジンチェンコも先週の日曜日のアストン・ビラ戦の後半は不安定だった。対戦相手となる(レロイ・)サネは内側に切り込んでくることを好むウインガーであることを考えると、冨安健洋は常に最善の選択に感じられた。懸念は冨安がどれだけフィットしているかということだった。日本代表DFは昨年12月2日以来、アーセナルでは先発出場の機会がなかった。しかし、ミュンヘンで彼は難しい状況に対応し、試合の大部分でサネを黙らせていた」
ふくらはぎの負傷もあって出場機会が限られていた冨安だが、この大一番では持ち前の守備力を遺憾なく発揮し、マッチアップしたドイツ代表FWレロイ・サネにうまく対処していた。ここ数週間はキビオルやジンチェンコが先発していたなかで、「アルテタの決断は正しかった」と期待に応えるパフォーマンスを高く評価されていた。
CLの夢は絶たれてしまったもの、プレミアリーグでの優勝争いはまだ続いている。わずかな勝ち点の取りこぼしも許されないなかで、復調を印象付けた冨安には今後もチャンスが回ってくるはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)