J2徳島、悪夢の6失点翌日に選手確認した「見たくない映像」…苦境続くチームの現状
増田監督が複数得点の鍵に挙げる「個人と組織」の融合
徳島ヴォルティスは4月20日、敵地でのJ2リーグ第11節で藤枝MYFCと対戦する。前節のV・ファーレン長崎戦で6失点と大敗を喫し、依然として最下位。そのなかで、FWブラウン・ノア賢信は「このままじゃいけないとは全員分かっている」と勝利を誓った。
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徳島は4月13日に敵地で行われた長崎戦、前半4分、12分と立ち上がりに失点して主導権を握られると、徐々に中盤と最終ラインが間延びしてしまい、後半にも4失点と、トータルで今季ワーストの6失点を喫した。
4月1日から指揮を執る増田功作暫定監督によれば、長崎戦翌日のトレーニング前のミーティングでは、失点シーンを含めて選手たちに映像を見せたという。
「全部ではないですけど、チームのオーガナイズの中で突き詰めないといけない部分が失点シーンにもあったので、そういう部分を含めて選手たちと共有するために、映像を見ました。いろんな見たくない映像があっても目を背けたら前に進めないと、現状起きていること、これからの改善点、課題を克服するためにしっかり向き合った。もちろん6失点しているので(雰囲気は)明るくはないですけど、(選手たちの)トレーニングの姿勢を見ていたら、前向きに取り組んでいたと思います」
長崎戦でFW柿谷曜一朗に代わって後半開始から出場したブラウン・ノア賢信も、「このままじゃいけないとは全員分かっている。もうやるしかないとみんな思っている」と覚悟をにじませる。
リーグワースト2位タイの失点の多さに目が行きがちだが、今季は複数得点がリーグ第4節水戸ホーリーホック戦(2-1)の1回しかない。長崎戦も途中出場のFW渡大生が後半45分に1点を返すまで、ゴールが遠かった。
昨季J3アスルクラロ沼津で13得点を挙げるも、ここまでノーゴールのブラウン・ノア賢信は、「自分のスピードは武器なので、背後の抜け出しのタイミングだったり、もっとチームメイトにボールも要求しないといけない。コミュニケーションをもう一度取り直したい」と意気込む。
一方で、増田監督は複数得点のために「個人と組織の両方」を鍵に挙げ、「うちのアタッカー陣の特徴を生かせるような作り方と、グループでどうオーガナイズして、どう攻めて得点を取るか、突き詰めないと複数得点は難しい」と語っている。
次節対戦する藤枝も18位とリーグ下位に沈んでおり、徳島としては是が非でも勝利して巻き返しのきっかけを掴みたいところだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)