「日本は我々を恐れている」 中国有名識者の過激主張に国内驚き「その理論なら欧米に勝てない」
有名サッカー解説者のドン・ルー氏の発言が波紋
U-23日本代表は4月16日、パリ五輪最終予選を兼ねたU-23アジアカップのグループリーグ初戦で中国に1-0で勝利した。戦前、中国のサッカー解説者である董路(ドン・ルー)氏が「日本のサッカーはもう限界点だ」と独自の主張をしたなか、反響が広まっている。
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日本は中国戦の前半8分、MF山田楓喜の右サイドからのクロスにMF松木玖生が左足ボレーで合わせ、幸先良く先制に成功する。しかし、同17分にDF西尾隆矢が背後からぶつかってきたMFジャ・フェイファンに対して左腕を振り、相手の顔面を直撃。一度はプレーが流れたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入すると、ケイシー・レイベルト主審がオンフィールドレビューを実施したうえで、西尾にレッドカードを提示した。
数的劣勢となった日本は前半22分にMF山本理仁を下げてDF木村誠二を投入し、4-4-1の陣形に変更。中国にゴールを脅かされるシーンが増えるも、GK小久保玲央ブライアンが好守を連発。守備陣を含めて全員で最後までしのぎ切り、大会初戦を1-0で勝利した。
日本×中国戦の前日、中国版X(旧ツイッター)の「微博(Weibo)」でフォロワー約1900万人を誇るドン・ルー氏が大きな注目を集める投稿を行った。
「日本人はずっと我々を恐れている。明日、2009年生まれのユース代表が日本で試合をするが、絶対勝つ。彼らは鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸、ガンバ大阪のユースチームにも勝った。よし、言ってやろう。日本のサッカーはもう限界点だ。世界のベスト16、アジアでもしばらく支配力を維持するが、いずれ下降するだろう。なぜならフィジカルが足りない。現代サッカーはどんどんフィジカルを重視するようになった。中国人はフィジカルが強い。多くの日本人指導者が中国に来ているが、多くの有望な子供たちがおり、うらやましがっている。日本は戦術云々が優れているが、パワーは戦術に勝る」
ドン・ルー氏は自ら子供たちを率いて育成し、日本遠征も行っている人物だ。しかも、U-23アジアカップの日本×中国では、1点を追いかける中国の成耀東(チェン・ヤオドン)監督は後半43分、MFドゥアン・デジに代わって身長2メートルの控えGK于金永(ユ・ジンヨン)をパワープレー要員として投入したフィジカル重視の采配を見せた。
もっとも、ドン・ルー氏は過激な主張も特徴であるだけに、中国国内では「その理論なら、永遠に欧米に勝てない」「(自分の率いる子供たちが日本のユースチームに大勝するなど)何回か勝ったからといって調子に乗っている?」「頭大丈夫?」と、疑問視する声が大半を占めている。
(FOOTBALL ZONE編集部)