浦和の新CB「分かっているつもり」 古巣との“ダービー”へ抱く特別な思い「気持ちが違う」
CBを務める佐藤が古巣対戦へ意気込み
浦和レッズのDF佐藤瑶大は、4月19日のJ1リーグ第9節ガンバ大阪戦に出場すれば古巣対決となる。両クラブのライバル関係もあり「身が引き締まる気持ち」と話した。
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佐藤は今季に向けG大阪から浦和へと加入。DFアレクサンダー・ショルツとDFマリウス・ホイブラーテンのJ1ベストイレブンを受賞したセンターバックコンビがいるところに挑戦する形になったが、第3節の北海道コンサドーレ札幌戦でショルツが負傷したところからスタメンの座を掴み、12日の柏レイソル戦まで4試合連続でフル出場している。
2021年に明治大からG大阪に加入すると、ベガルタ仙台に半年間の期限付き移籍した時期を含め3シーズン在籍。昨季はリーグ戦12試合の出場だった。自身は「(試合に)出たり出なかったりで、メンタル的なところも難しかった。出ても怪我をしてしまうとか、スタメンのチャンスを取り切れず、2年半くらいいたけどタイトルも獲れなかった」という悔しい思いが残っているのだと話す。
柏戦を0-1で敗れた浦和だが、あまり効果的なビルドアップができなかった。最終ラインの選手でパスをつないでチャンスを窺うも、有効な前進にならない場面が多かった。15日の公開トレーニング後に、佐藤は「外回しになってしまったので、どこかで勇気を持って中を突かないと相手も閉めてこない。外回ししているとハマってしまう。後ろで回すにしても1つ飛ばすようなパスがあると、相手のベクトルも変わってくると思う」と反省材料を話した。
父親が浦和のファンだったことで、自分も応援していただけに浦和とG大阪の伝統的なライバル関係を知っている。ここ数シーズンではタイトルを争う戦いをしていないものの、佐藤は「こっちでレッズを見ていたけどガンバにいたので、ナショナルダービーについては分かっているけど、また少し気持ちが違う。そこに差があるわけではないけど、身が引き締まる気持ち。戦ったわけではないけど、ダービーを分かっているつもりで入るので、ピッチで表現したい」と話した。
セットプレーでの空中戦で強さも見せているが、わずかに枠を外れるシュートも続いている。この古巣対決で佐藤がどのようなプレーを見せられるか注目される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)