神戸が町田を封じ込められた訳 代役GKが明かす“対策”「ロングスローは事故を狙ってるだけ」
ベテランの新井章太は今季初先発でフル出場
ヴィッセル神戸は4月13日に国立競技場で行われたJ1リーグ第8節のFC町田ゼルビアとの一戦に2-1で勝利した。フル出場したGK新井章太は、経験を生かした「いい心の準備ができた」と話した。
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神戸は前節の試合でGK前川黛也が退場処分となり、その後の時間帯で途中出場した新井がこの町田戦で今季初スタメンのピッチに立った。町田は試合前の時点で首位に立ち、ロングボールとロングスローの多いチームとして知られた。試合前のスカウティングでもそうした情報が入る、GKとしてはプレッシャーのかかるゲームになった。
それでも新井は「久しぶりの90分でスタメン。入りも良かったと思うし、クロスに対してなどは試合をしながら、思い出しながら修正できたと思う」と話し、その対応について「ロングスローやクロスは、相手は事故を狙っているだけなので自分が引き出されない、ゴールを空けないという姿勢でやった」とコメントした。
守備陣全体が、相手FWオ・セフンに入れてくるロングボールへの準備も整えたこともあり、試合終了間際の1失点こそ悔しがったものの新井はチームを勝利に導いた。このゲームについて新井は「常に全く同じ準備をしている。自分自身、川崎(フロンターレ)にいた時にサブが長かった。それを生かして、いい心の準備ができた」と振り返った。
吉田孝行監督も、試合後の会見で「チームを救うセービングがたくさんあった。相手のロングスローに飛び出す場面もあった。彼の経験は今日の勝ち点3をもたらしてくれた」と称賛した。日本代表にも選出される正GKの出場停止という大ピンチだった神戸だが、新井の存在が町田との難しいゲームを勝利するのに大きなポイントになっていた。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)