“移籍金ゼロ”ポルトガル代表大ベテランが上海上港と契約合意 アジア制覇へACLで浦和と対戦も
38歳DFカルバーリョが1月キャンプから参加、米メディアは6日に契約締結と報道
中国1部リーグで“爆買いの新興勢力”と化している上海上港だが、最終ラインのテコ入れに、チェルシーなどで最終ラインを統率したポルトガル代表DFリカルド・カルバーリョを獲得したと米放送局「ESPN」が報じている。
上海上港はブラジル代表MFオスカルを6000万ポンド(約85億円)のメガディールで獲得。その他にもFWフッキ、FWエウケソンとブラジル代表クラスの選手を続々と迎え入れるなど、豪華絢爛な前線の陣容となっている。そのなかでチームを率いるアンドレ・ビアス・ボアス監督はディフェンス面の強化を図るため、同郷のカルバーリョに目をつけており、今回フリートランスファーでの獲得に至ったという。
同記事によるとカルバーリョは、先月行われたカタールでのキャンプに参加。そして現地時間6日に契約を締結した。かつてチェルシーやポルトなどを指揮した経験を持つビラス・ボアス監督は「そう、我々はカタールでの冬季キャンプ後に契約合意に至った。彼はとても経験豊富で、我々はそこから恩恵を受けられるはずだ」と話している。
5月に39歳となる大ベテランのカルバーリョについて「外国人枠規制の変更で彼のプレー時間は限られるかもしれないが、彼はキャリアの中で多くのタイトルを獲得している」と期待を寄せている。
上海上港は7日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフで、タイのスコータイと対戦し、これに勝ち上がれば浦和レッズ、FCソウルなどが組み込まれるF組へと入る。激戦必至のグループで勝ち上がるために後方も抜け目なく補強した上海上港は、アジアの覇権を本気で狙っている模様だ。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images