東京Vは見木と染野にゴール

　4月13日に16年ぶりに実現したJ1での東京ダービーは、東京ヴェルディとFC東京にとって、今シーズンの味の素スタジアム初勝利を懸けた一戦でもある。立ち上がりはFC東京がいい形でボールを奪ってチャンスを作っていたが、前半33分までに東京Vが2点をリードする展開となった。

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　前半20分過ぎから攻め込む時間を増やしていった東京Vは、MF見木友哉がペナルティーエリア内で倒されて獲得したPKを自ら決めて、前半28分に先制する。これで流れを掴んだ東京Vは、同33分にスーパーゴールを決める。

　一度は攻撃が食い止められたかと思われたが、相手のビルドアップをDF宮原和也がカット。ボールを持ち運びエリア内にクロスを入れると、FW染野唯月がゴール前で待ち構えていた。ボールに合わせて右足をしっかり振り抜くと、GK波多野豪が全く反応できない鋭いシュートがゴール右に突き刺さった。

　ゴールを決めた染野は、どうだと言わんばかりに目の前のFC東京のゴール裏に向かって両手を広げる。東京Vのゴール前では、前回のダービー時に青赤の指揮を執っていた城福浩監督が、1点目の時は見せなかった大きなガッツポーズで追加点を喜んだ。

　2点目を決められたFC東京のゴール裏はしばらくの沈黙のあと、「ヴェルディだけには負けられない」と、我に返ったようにチャントを再開した。国立競技場で2連勝してダービーに臨んできたFC東京に対し、東京Vが2点をリードして優位に立っている。