リバプールの敗因は? 「追い打ちをかけている」…地元記者が不安漏らした懸念点
ELでアタランタ相手に0-3の完敗
イングランド1部リバプールは現地時間4月11日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝・第1戦でイタリア1部アタランタ相手に0-3の完敗を喫した。地元紙は「何が起こったのか?」とホームでの敗戦を分析している。
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リバプールは前半38分、左サイドをいとも簡単に崩されると鋭いクロスをイタリア代表FWジャンルカ・スカマッカに決められ失点。後半15分にはアーリークロスから、中央フリーとなっていたスカマッカに再びネットを揺らされる。同38分にもクロアチア代表MFマリオ・パシャリッチにダメ押し弾を決められ万事休す。アンフィールドでまさかの完敗となった。
リバプール地元紙「リバプール・エコー」の記者ポール・ゴースト氏は「もしこれがユルゲン・クロップにとって、リバプールの監督としてアンフィールドで過ごす最後のヨーロッパの夜になるとしたら、こんな終わり方は想定外だっただろう」と試合を振り返る。「何が起こったのか?」と3失点を喫したアタランタ戦の敗因に迫った。
ゴースト氏は、5年前のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でFCバルセロナ(スペイン1部)相手に大逆転で勝利した過去を引き合いに「リバプールは2019年5月のスピリットを再び呼び起こす必要があるかもしれない。あらゆる困難を乗り越えて3点差を逆転するために、同じような至難の業が求められるからだ」と指摘する。3点差をひっくり返すために必要となるものとは何だろうか。
今季負傷者を多く出しているリバプール。ゴースト氏はその点を挙げつつ「チームがまさに間違ったタイミングで力を使い果たしているという理論に価値があるかもしれない」と、その影響にも言及する。
「数か月間、過密な日程を果敢に戦い抜いてきた。負傷や怪我に多く見舞われたチームの消耗した努力は、これまで長い間、枯渇した予備力を巧みにやりくりしてきたチームに、追い打ちをかけているようにも見える」
日本代表MF遠藤航のフル稼働に見えるように、ほかポジションでも怪我による不足が目立った今シーズンのリバプール。FWディオゴ・ジョタやMFカーティス・ジョーンズが戦線復帰し、アタランタ戦ではDFトレント=アレクサンダー・アーノルドもベンチ入りするなどポジティブなニュースもある。
ただ、「問題は、選手たちに(逆転に)必要なエネルギーがあるかどうかだ」と、ゴースト氏は消耗している選手たちの状態に一縷の不安を抱えているようだ。リターンマッチとなる18日の敵地対戦。果たしてリバプールは、5年前のCLのような大逆転劇を再現することはできるのだろうか。