「日本人選手の獲得は常に視野」 独1部ケルンが元所属FW大迫から受け取った「新たな視点」
レヤェック社長とベルグ・アカデミーダイレクターが来日
ドイツ1部ケルンのマルクス・レヤェック社長とアカデミーダイレクターのルーカス・ベルグ氏が来日し、4月10日に都内でメディアの取材に応じた。ケルンには2014年から18年まで、現在はJ1ヴィッセル神戸に所属する元日本代表FW大迫勇也も在籍していたが、ベルグ氏は「新しい視点を与えてくれた」と、振り返っている。
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2014年6月にケルンに加入した大迫は、FWだけではなく、トップ下やサイドハーフなどさまざまなポジションでプレーし、在籍した4シーズンで公式戦120試合に出場して19得点18アシストを記録。2017-18シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場にも貢献し、ELでは6試合で2得点1アシストを挙げた。
ベルグ氏は「大迫選手は素晴らしい選手でした。新しい視点を我々に与えてくれました。それは我々にとって素晴らしいことです。現在、我々のトップチームの強化部長は、現役時代に彼の同僚として一緒にプレーしていたトーマス・ケスラーが務めていますが、いつも『プロフェッショナルな選手で、チームに与えてくれたものは素晴らしかった』と話しています。2017年にはELに出場しましたが、その出場を決める決勝点を決めたのも大迫選手でした。ELではアーセナルとの試合でも活躍をしてくれました」と、ピッチ内外でチームに影響をもたらす存在だったと語っている。
現在、ケルンには日本人選手が所属していないが、「日本人選手の獲得は、常に視野に入っています。これから先、近い将来、獲得できたらいいなと思っています」と、ベルグ氏は言う。今回の来日の大きな理由の1つには、J1サンフレッチェ広島との育成業務提携を2027年まで延長したことがあった。同時にケルンは、ケルン市と京都市が姉妹都市であることから、京都サッカー協会とも提携を結び、指導者の派遣などを行っている。
ベルグ氏は「今回、日本に来て広島はもちろん、京都サッカー協会の人にも、そういう話をされていますし、日本人選手を獲得してほしいという期待は、ビシビシ伝わってきています。これからケルンに帰ってからも、(日本人選手獲得に向けて)取り組んでいきたいですし、提携を通してそういうことができれば素晴らしいと思います。広島の選手や若手が我々のクラブに来てくれたらいいですし、その実現に向けて努力をしたい」と、語っていた。
これまでケルンには大迫以外にも、元日本代表FW奥寺康彦氏、元日本代表DF槙野智章氏、元日本代表MF長澤和輝(ベガルタ仙台)が所属していたが、5人目となる日本人選手が誕生するだろうか。
(河合 拓 / Taku Kawai)