レアルMF、殊勲の同点ボレー弾もCLベスト8第2戦へ危機感「引き分けは敗北のように感じる」

レアルでプレーするフェデ・バルベルデ【写真:Getty Images】
レアルでプレーするフェデ・バルベルデ【写真:Getty Images】

バルベルデは値千金の同点弾を決め、第1戦は3-3ドロー決着

 スペイン1部レアル・マドリードは、現地時間4月9日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦でマンチェスター・シティと本拠地サンティアゴ・ベルナベウで対戦。先制を許す展開から激しい点の奪い合いとなり、3-3で引き分けた。チームを敗戦の危機から救う同点の“ゴラッソ”を決めたウルグアイ代表MFフェデ・バルベルデは、「引き分けは敗北のように感じる」と第2戦に向けて危機感を募らせている。

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 昨季の準決勝の再現となったこのカード。ホームで先勝を挙げておきたいレアルだったが、試合開始2分にMFベルナルド・シウバに直接フリーキック(FK)を決められ、先制を許してしまう。

 前半12分にMFエドゥアルド・カマヴィンガのミドルシュートで同点とし、さらに同14分にFWロドリゴ・ゴエスの個人技から勝ち越しゴールを奪って逆転に成功するも、後半21分にMFフィル・フォーデンの強烈な一撃を浴びてタイスコアに。そして同26分にはDFヨシュコ・グバルディオルに利き足とは反対の右足でロングシュートを叩き込まれ、再び勝ち越しゴールを許した。

 このまま敗れるとアウェーでの逆転勝利が求められる厳しい状況となるが、そのなかで輝きを放ったのがバルベルデだった。後半残り10分あまりとなったなかで、左サイドのFWヴィニシウス・ジュニオールからのクロスボールを右足のダイレクトボレーで合わせ、鋭いシュートをゴール左隅へと撃ち抜いた。このゴールにより、レアルは3-3のドローで試合を終えることに成功した。

 目の覚めるようなゴラッソでチームを救ったバルベルデだが、結果には不満の様子だ。スペインラジオ局「カデナ・セール」は、バルベルデの試合後のテレビインタビューでのコメントを報じた。

「僕らは勝利を求めていた。この引き分けは去年と同様で、敗北のように感じる。それでも僕らは前に進み続けなければいけない。サポートとしてくれているファンには感謝し、目標に向かって戦っていくつもりだ」

 昨季の準決勝でのシティとの対戦では、ホームで1-1と引き分けたあと、敵地エティハド・スタジアムで0-4の大敗を喫して決勝進出を逃した。苦い記憶が蘇る結果となり、バルベルデは第2戦に向けて心構えを変えないといけないと危機感を口にしていた。

「僕らは考えなければいけない。去年と同じ態度、同じ気持ちでいては勝ち抜くことはできないだろう」

 王者シティに挑むチャレンジャーとして戦っている“白い巨人”は昨季のリベンジを果たし、ベスト4へと駒を進めることができるだろうか。

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