カップ戦準決勝でまさかの一発退場

　サウジアラビア1部アル・ナスル所属の元ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、現地時間4月8日の同国スーパーカップ（杯）準決勝アル・ヒラル戦でまさかの退場処分。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」では、レッドカード提示後の態度により長期出場停止の可能性が指摘されている。

　このスーパー杯はベスト4が出場する方式で開催され、ロナウド擁するアル・ナスルはアル・ヒラルを相手に0-2のビハインドで試合終盤を迎えた。すると後半41分、ロナウドはタッチライン際でスローインを巡り相手選手と対立すると、明らかな肘打ちを見舞ってしまった。

　これによりレッドカードが当然のように提示されたが、さらにロナウドは主審の背後でこぶしを握り締め、後頭部に殴りかかるような仕草を見せた。実際にはそこで自制して危害を加えることはしなかったものの、同メディアでは「ピッチ上で即座にレッドカードを出されたこともそうだが、何よりも主審に向けられたジェスチャーが原因で彼は長期出場停止となる可能性がある」と指摘されている。

　最終的に試合はアル・ナスルが1点を返したものの1-2で敗戦した。しかし、主審に対する攻撃的な行動を見せたロナウドに対して、サウジアラビア・プロリーグ側がどのような判断を下すのか。冷静さを失った代償の大きさがどのようなものになってしまうのか懸念される。