日本中で増幅する「セレ女」と「フォル男」 セレッソ大阪のムーブメントに見るJリーグの可能性
そう、その名はディエゴ・フォルラン。言わずと知れた現役ウルグアイ代表、世界的な大物選手である。この大物の移籍のきっかけとなった昨年の日本代表戦は宮城で開催されている。また、彼が東京の地でプレーするのは2003年3月に国立競技場で行われた国際親善試合以来のことだ。
当時の日本代表には中田英寿や現在、サッカーマガジン ZONEの特別編集長を務める宮本恒靖らが選ばれており、ザック体制で招集されている選手は1人も入っていない。隔世の感があるのは否めないが、こうしたメンバーの中で、フォルランは出場しており、なんとゴールまで決めているのだ。
そこから11年の月日を経て、彼は東京に戻ってきた。しかもJリーグの一員として。こうして考えると、彼が長きにわたって世界基準のプレーヤーとして君臨していることがよく分かる。
FIFAワールドカップの開催まで2ヶ月を切った今、世界基準のプレーを目の前で体感したいと思うサッカーファンは数多くいるだろう。筆者もまたその1人である。
さて、そのフォルランの在籍するセレッソ大阪であるが、今日本サッカーに大きなムーブメントを巻き起こしていることを、サッカーファンなら誰もが知っているに違いない。いや、サッカーファンのみならず、セレ女ブームは今や日本中を巻き込んだトレンドに昇華したといっても過言ではないだろう。
このセレ女ブームとフォルラン人気によって(巷では「セレ女」に対して「フォル男」と呼ぶらしい)、セレッソと対戦するJ1各クラブも大きな恩恵を受けていると言われる。
では実際のところ、このセレッソ効果はどれだけの効力があるのか。数字で見てみたい。