パリ五輪世代FWの“人間ブルドーザー”ぶりに日本代表OB感嘆「あんな選手はなかなかいない」
柏FW細谷が敵陣エリア内で倒される前のプレーに元日本代表OB栗原氏が注目
柏レイソルは、4月7日に行われたJ1リーグ第7節の東京ヴェルディ戦で1-1の引き分けに終わった。後半立ち上がりにFW細谷真大が敵陣ペナルティーエリア内で倒されるもノーファウルとなった判定が反響を呼ぶなか、元日本代表DF栗原勇蔵氏はその直前に相手選手との激しい接触にも持ちこたえてドリブルを仕掛けた細谷のフィジカルに驚嘆している。
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試合は前半10分、東京VがGKマテウスから右サイドのMF山田楓喜へ展開。ペナルティーエリア内までドリブルでボールを運んだ山田楓は中を切られると、右足を振り抜いてゴール右上にシュートを決め、先制ゴールをもたらした。
1点ビハインドで前半を折り返した柏は、後半6分にチャンスを迎える。ハーフウェー付近で縦パスを受けた細谷がドリブルを開始。相手DF谷口栄斗との激しい接触でも倒れずにそのまま反転して1人でペナルティーエリア内へ持ち上がると、並走してきた相手MF稲見哲行に手をかけられたのち、足が交錯してうしろから倒されたように見えたが、木村博之主審はプレーを流した。
日本代表OB栗原氏は、細谷が倒されたシーンに関して、「上手いプレーですし、PKでもおかしくないですけど、ファウルをもらいに行っている感じはありますね」と、イニシエイト(自ら接触を起こしファウルを誘発させるような行為、あるいは接触が起きる原因を意図的に作る行為)の可能性を指摘。それと同時に、その前に谷口と衝突しながらも持ちこたえたシーンに目が行ったと話す。
「細谷が相手選手と衝突しているのに倒れないのに目が行きました。あんな選手はなかなかいない。フィジカルというか、足腰がいいんでしょうね」
A代表も経験し、スピードと強さを兼ね備えた22歳の細谷から今後も目が離せない。