なでしこジャパン、開始30秒弾も強敵アメリカに逆転負け 強烈ミドル&PK献上で失点
開始30秒で先制も1-2と逆転負け
なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間4月6日に、国際大会「SheBelieves Cup(シービリーブスカップ)」でアメリカ女子代表と対戦。開始直後にFW清家貴子が先制ゴールを奪ったものの、1-2で逆転負けを喫した。
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先日、今年のパリ五輪への出場権を得た日本は強化の一環としてこの国際大会に参加。地元アメリカ、ブラジル、カナダと日本が参加して準決勝、3位決定戦、決勝を行う。日本の大会初戦となる準決勝はアメリカとの対戦になった。池田太監督は昨年の女子ワールドカップ(W杯)などを戦った3バックではなく、4-3-3システムを採用して強豪との戦いにチームを送り込んだ。
その試合はキックオフ直後、MF谷川萌々子が出した背後へのボールに反応したFW清家貴子が右サイドから一気に突破。ペナルティーエリア内まで進出すると右足シュートを決めて先制ゴールを奪った。記録上は前半1分となる一撃は、試合開始34秒で決まった。WEリーグでは歴代新記録となる7試合連続ゴール中の快速FWは、この国際舞台でも結果を残した。
その後はアメリカにペースを握られる時間帯が長くなり、前半15分にはペナルティーエリア内まで切り込まれてFWマロリー・スワンソンのシュートが決まったかという場面を作られたが、左サイドバックに入ったDF守屋都弥がゴールライン付近でギリギリのクリア。寸でのところで同点ゴールを許さなかった。しかし前半21分、自陣からの運びでボールロストするとゴール正面からFWジェディン・ショーにミドルシュートを決められ1-1の同点に追いつかれた。
日本は敵地でアメリカから主導権を奪い返すことができず、苦しい時間が続いた。それでもスワンソンとの1対1をGK山下杏也加がセーブするなど何とか追加点は許さずに同点でハーフタイムを迎えた。池田監督は清家、谷川、守屋に代えてFW浜野まいか、MF杉田妃和、DF古賀塔子を入れて後半のスタートから3バックに切り替えた。
しかし、アメリカの圧力を前にプレーの正確性も上げられない日本は、かなりの時間を自陣に押し込まれる展開になった。両ウイングバックも下がる5バックになることで人数は確保できたものの、そこから前線に押し上げていくところでは苦しくなった。相手の攻撃のこともあれば、自陣でのボールロストのこともあったが、次々にペナルティーエリア内まで入り込まれてのシュートを許したが、日本の守備陣が必死で体を張った。相手のミスに助けられた場面もあったが、なんとか同点で試合を進めた。
そうした中で後半31分、日本は相手右サイドからの仕掛けに対応した杉田がペナルティーエリア内の角付近で痛恨のファウル。これによりPKを与えてしまうと、相手主将のMFリンジー・ホランに蹴り込まれて1-2とついに逆転を許してしまった。このまま敗れた日本は、現地時間9日に行われる3位決定戦に進出することになった。