判定に不服も完敗認める「彼らはとても…」

　その後、アーセナルはチェルシーに主導権を握られた。後半8分にMFエデン・アザールの単独突破を止めることができずに失点すると、同40分にはGKペトル・チェフのパスミスから元アーセナルMFセスク・ファブレガスにもゴールを許してしまう。

　疑惑の失点については納得のいっていない様子だった指揮官も「彼らはとても良かった。とてもよく組織され、カウンターはとても素早かった。いいスタートを切ったが、対戦相手を前に冷静になることができなかった」と完敗を認めていた。

「彼らの方がよりパワフルに見えた。片方のチームが10本のパスをつなぎ、もう片方のチームがカウンターで攻めるということはよくあること。彼らにはパワフルな選手がいた。アザールのゴールが典型的だ」

　エースFWアレクシス・サンチェスやアシスト王MFメスト・エジルもチェルシーの守備に抑え込まれた。終了間際のFWオリビエ・ジルーの追撃弾も焼け石に水で、上位直接対決を落とした暫定3位のアーセナルと首位チェルシーの勝ち点差は12に広がっている。優勝争いを繰り広げる宿敵との力の差をまざまざと見せつけられる結果となった。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文　text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images