GKが劇的弾&煽り「死ぬほどヘディング練習」 少年時代に培ったFW顔負けゴールの裏側

今治GK伊藤元太が劇的ゴール(写真はイメージです)【写真:高橋 学】
今治GK伊藤元太が劇的ゴール(写真はイメージです)【写真:高橋 学】

後半アディショナルタイムにGK伊藤が劇的同点弾

 Jリーグで起こったGKの劇的ゴールが反響を呼んでいる。J3のFC今治は4月6日、リーグ第8節AC長野パルセイロ戦で3-3と引き分けた。後半アディショナルタイムに同点のネットを揺らしたのは、GK伊藤元太だった。本人もSNSで心境を綴っている。

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 現在23歳の伊藤は2019年にヴィッセル神戸に加入。出場機会を求め22年にザスパクサツ群馬へ移籍し、翌23年より今治でプレーしている。今季は開幕5戦で出場がなかったなか、第6節から連続出場中だ。

 ホームに長野を迎えた一戦は前半41分、相手MF黒石貴哉のゴールが決まり先制を許す。後半12分には長野DF池ヶ谷颯斗が追加点を挙げリードを広げられるも、その後今治が反撃に出る。

 後半21分に1点を返し1-2に。3分後、再び2点差とされるも同28分に今治が途中出場のFW日野友貴のゴールで1点差に迫り終盤へと時間が進む。同アディショナルタイム3分のコーナーキックのチャンスでは、GK伊藤もゴール前に上がっていく。

 すると、エリア内へ放り込まれたボールに対し伊藤が反応。ファーサイドで相手のマークを剥がし、ダイビングヘッドでゴールネットを揺らした。これが今治の同点ゴール。伊藤はゴール裏のサポーターに向かって力強いガッツポーズを見せ、ファンを煽る。

 試合はそのまま3-3で終了。GK伊藤の一撃で勝ち点1をもぎ取ったなか、試合後に自身のSNSで心境を吐露している。

「アンジェ(アンジェロッティ)ナイスボーすぎる 中学校の時に死ぬほどヘディング練習してて良かった…」

 中学時代の過去を振り返りつつ、味方へ賛辞も贈った伊藤。このゴールにはファンからも「動き出しも上手い」「ヒーローだ」「気持ちのこもった良いゴール」と称えるコメントのほかに「アリソンを思い出す」と、2021年にイングランド1部リバプールに所属するブラジル代表GKアリソンが決めたプレミア初得点を想起したという声も寄せられていた。

 今治は現在リーグ4位だ。テゲバジャーロ宮崎、ヴァンラーレ八戸とのリーグ戦を挟み、4月17日にはルヴァンカップ・ファーストラウンド第2回戦で神戸と対戦予定。伊藤にとって古巣対戦となるなか、本人は気持ちのこもったプレーで勢いに乗っている。

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