遠藤航は「究極の盾」 マンUカゼミーロと比較し英メディア称賛「重要な歯車」
カゼミーロと比較し絶賛
イングランド1部リバプールで欠かせない日本人アンカーがいる。日本代表MF遠藤航は、今季プレミア初挑戦で定位置を確保。ユルゲン・クロップ監督の下で守備の要となっている遠藤について、英国メディアが「重要な歯車」と評価した。
リバプールは現在、アーセナルやマンチェスター・シティと首位攻防戦を繰り広げている。31歳となった遠藤だが、獲得当初は評価のされにくい立場にあった。昨夏リバプールが望んでいたエクアドル代表MFモイセス・カイセドやベルギー代表MFロメオ・ラビア(ともに現チェルシー)と契約できず、そこに舞い込んできた“第3候補”だったという。
年齢も相まって懐疑的な声もあったが、12月3日のフルハムとの一戦(プレミアリーグ第14節/4-3)で鮮烈な同点ゴールを挙げるなど結果で存在価値を示す。アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターの怪我離脱もあり、徐々にアンカーポジションでスタメンを勝ち取っていった。
英紙「デイリー・テレグラフ」は「ガムシールド(マウスガード)を被った遠藤航は、アレクシス・マック・アリスターを解き放ったリバプールのありそうでなかった重要な歯車だ」と指摘。ここまでの評価を論じている。
「遠藤航はリバプールのディフェンダーたちの究極の盾となっている。いや、ガムシールドと言った方が適切かもしれない。シェフィールド・ユナイテッド戦で休養した31歳は、今週末のマンチェスター・ユナイテッドとの一戦に復帰するはずだ」
4月4日の第31節シェフィールド・ユナイテッド戦(3-1)を軽い負傷で欠場した遠藤。中2日で迎える次節マンチェスター・ユナイテッド戦(4月7日)で復帰する予測を立てつつ「シュツットガルトからわずか1800万ポンド(約34億円)で獲得した日本のスターは、ユナイテッドのカゼミーロへの出費と比較すると、すでにお買い得だ」と対戦チームのベテランを引き合いに指摘する。
「カゼミーロの移籍金は7000万ポンド(約134億円)で、遠藤は現在の市場では非常に安く契約額は1800万ポンドだ。ユナイテッドMFの契約額の半分以下である可能性が高い。両者とも30代前半だが、今シーズンの遠藤のパフォーマンスは年齢をものともせず、リバプールの中盤に再び活気を与えた一方、カゼミーロのベストはもう過去のものという感じが残っている」
同紙は直接対決を控え、同ポジションで年齢も近いカゼミーロと比較。重要度を高める日本人アンカーが、ユナイテッド戦でどういったパフォーマンスを見せてくれるのか。戦線復帰できれば、また一段と成長できる機会となる。
(FOOTBALL ZONE編集部)