マンU「酷いスタート」 激戦の末に勝ち点逃す…指揮官が苦言「正しい判断をしないと」
テン・ハフ監督が悔しさ露わ
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドは、現地時間4月4日のプレミアリーグ第31節でチェルシーと対戦し、3-4で敗れた。2点を先行される展開から、後半に一度は逆転したが、後半アディショナルタイムにイングランド代表MFコール・パルマーに2点を許して逆転負け。試合時間100分39秒でのゴールが、史上最も遅い時間帯での決勝ゴールとも伝えられるなか、ユナイテッドのエリック・テン・ハフ監督は「勝つべき内容だった」と悔しがった。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
前半4分にMFコナー・ギャラガーに先制点を許したユナイテッドは、同19分にもPKでパーマーに追加点を許してしまう。それでも、前半のうちにアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョが1点を返すと、後半にもポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが同点ゴールを記録する。そしてその勢いのまま、後半22分にガルナチョが2点目をマークして逆転し、アウェーで勝ち点3の獲得に近づいた。
ところが後半アディショナルタイム10分にパルマーにこの試合2本目となるPKを決められて追い付かれると、わずか1分後にはコーナーキックから守備の寄せが甘くなったところをパルマーにエリア内からシュートを決められてしまう。結局、3-4の逆転負けで前節のブレントフォード戦(1-1)に続き、後半アディショナルタイムの失点で勝ち点3を逃している。
衝撃的な逆転負けを喫した後、オランダ人監督は「酷いスタートだった。個人のミスが起きた。だが、試合を支配している感覚はあったし、そこから立ち直って戦えた。良いサッカーを繰り広げて素晴らしいゴールを挙げ、勝利できるポジションにいた。だがアディショナルタイムに、勝利を決定付けられなかった。自分の仕事をしなければいけない。正しい判断をしないといけない。そして、状況に対処するだけの早いリアクションができなかった」と、敗戦を悔しがった。
そして「私たちはいつボールをキープするか、試合を読まなければいけない。特に勝っている時はね。ボールをキープして、パスをして、動き、プレーを切り替える。ボールを渡してはいけないんだ」と、苦言を続けた。
次節、ユナイテッドは中2日でリバプールとの大一番を控えているが、切り替えることが難しい敗戦になったことは間違いなさそうだ。