クロップ今季限り退任も「かなり早く復帰する」 リバプール主将、遠藤らへ送った言葉とは?
クロップは今季限りでリバプールを退団する
イングランド1部リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、今シーズン限りで退任することを明らかにした。最短でも1年間は休暇をとると宣言しているドイツ人監督について、チームのキャプテンであるオランダ代表DFヴィルジル・ファン・ダイクは、必ず現場に戻ってくると確信しているようだ。リバプール専門メディア「Liverpool.com」が報じている。
クロップ監督は今年1月に今シーズン限りでの退任を発表。その理由については「エネルギーが尽きた」と説明していた。現地時間4月4日のシェフィールド戦(3-1)を終えたことで、クロップ監督のリバプールでの残り試合は最大で13となっている。
1年間の休養宣言をしたにもかかわらず、クロップ監督はスペイン1部FCバルセロナや母国ドイツ代表監督からのオファーの噂が絶えない。リバプールの主将であるファン・ダイクは、近いうちに現場に戻ってくると感じているという。「彼は彼自身のため、家族のために、その決断をして1年間の休暇を取ることにしたのだろう。だが、彼はサッカーに生きて、呼吸をしているから、間違いなくかなり早く復帰すると思う。どうなるか見てみよう」とコメントした。
そして、「彼が監督でなければ、僕がリバプールでプレーすることは想像もできなかった。リバプールと聞いて思い浮かべる最初の人物の1人がユルゲン・クロップだ。彼はこの町の文化の1つだ。そして、僕たちがここで得た成功は信じられないものだ」と、クロップ監督の影響力について語った。
ファン・ダイクは偉大な前任者を引き継ぐことになる次のリバプールの監督をサポートする考えも示したが、まずは今季が重要だと強調する。クロップ監督が退任を発表する前の様子やその後に日本代表MF遠藤航を含めたチームメイトに送ったメッセージを明かした。
「何かとても深刻な発表があるという予感はしたんだ。そして『どうなるんだろう?』と考えた。でも、人生ではこういうことは起こる。この決断は彼と彼の家族にとって最善なのだと思う。僕は全選手がいるグループチャットにメッセージを送り、目標が何も変わっていないこと、シーズン終了までは何も変わらないことを確認した。その後に彼とは別れることになるが、想像できる最高の別れにしたいと思っている」
すでにカラバオカップを制しているリバプールは、UEFAヨーロッパリーグとプレミアリーグの3冠達成の可能性がある。ドイツ人監督を“最高の形”で送り出したいリバプールは、固い結束力をもってシーズン終盤を戦うことになりそうだ。