「この引き分けは負けに等しい」 宮市亮が悔やむ2度の決定機…横浜FM生じた変化の要因
何度も惜しいシュートシーン「何としても結果を残したかった」
横浜F・マリノスは4月3日、J1リーグ第6節で川崎フロンターレと対戦し0-0に終わった。先発に抜擢されたFW宮市亮は、「間違いなくチャンスをいただいたと思うが、なんとしても結果を残したかった」と無得点に終わった結果を振り返った。
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ここまで4試合は途中出場が続いていた宮市。今季自身5戦目にして、リーグ戦初のスタメンを飾った。開始早々、持ち味であるドリブルで駆け上がる姿が印象的に映る。何度もマッチアップした川崎MF瀬川祐輔と攻守入れ替わりが激しい勝負を繰り広げていた。
最大のチャンスが訪れたのは前半38分、DF永戸勝也が入れた右からのアーリークロスに反応した宮市がシュートを放つ。これがクロスバーに直撃し、ゴールライン上に落ちて再びバーに当たったのちに相手にクリアされた。
「この引き分けが、負けに等しいというか……。それくらいの気持ちです。全体的な形では僕らが支配していたと思うし、結構ハマっていたと思う。前半に、“タラレバ”を言っても遅いんですけど、決め切れなかったところが、引き分けという形になってしまったのかなと思います。それでも連敗しなかったのが一番だと思う」
スコアレスドローに終わった試合をそう総括した宮市。前半の最大のチャンスについては「入ってくれと思っていましたけど……。まあ、また切り替えてやるしかないですね」と今後に向けてポジティブな言葉を残した。
そのほかにも、右膝前十字靭帯・半月板損傷の怪我の影響から約7か月ぶりに先発に復帰したDF畠中槙之輔とのコンビネーションについても「彼が落ち着いてビルドアップに関わることで、僕も動きやすいです」と好材料を明かす。それだけにセットプレーでも惜しいヘディング弾もあったが、「決まったと思いましたね、正直」とここでも決め切れなかった悔しさをにじませていた。
また、センターバックを畠中と組んだDF上島拓巳は「ゴールというところは僕にはコントロールできないというか。彼らを信じるだけなので。今日の結果というのは、自分としては最低限の結果だったと思う。これを続けていれば、必ず結果が出るとチームとして信じている」と今回の自身の出来を語る。
そのなかで相方の畠中の影響力について「畠中選手が僕をコントロールしてくれていたというか。僕は周りを動かすタイプというよりは、自分で潰しに行くというのが気持ちよくサッカーができている感覚がある。リーダーシップは取らなければならないなと思うけれど、より畠中選手がコーチングだったりビルドアップの部分で(自分の)負担を少なくしてくれた」と、より守備に集中できる環境を与えてくれた畠中への感謝も述べている。
横浜FMは次節、中3日のスケジュールで昨季王者J1王者のヴィッセル神戸と敵地で対戦予定。宮市は「数少ないチャンスをいかにものにできるかというところだと思いますし、総力戦なのでチーム一丸となってまた、ポジティブなところは受け止めてしっかり次に生かしていきたい」とチームとしてより勝利にこだわっていく姿勢を見せていた。
(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)