パリ世代・松木&荒木弾炸裂…FC東京が浦和に逆転勝ち 平日4万9000人集結“国立決戦”制す
J1リーグ第6節が開催、ホームFC東京が2-1逆転勝利
FC東京は4月3日のJ1第6節で浦和レッズと国立競技場で対戦し、前半に先制を許したものの後半の2得点で2-1の逆転勝ちを収めた。
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浦和は前節にFC東京からの移籍後初ゴールを決めたFW渡邊凌磨を左ウイングで古巣対決に送り込み、左サイドバックにはU-23日本代表DF大畑歩夢が今季初スタメンのピッチに立った。一方のFC東京は、GK波多野豪が前節の退場処分により出場停止。GKにはU-23日本代表GK野澤大志ブランドンが起用され、同代表MF松木玖生らのU-23日本代表にも選出される若手選手が多くスタメンに入り、平均年齢が22.73歳という11人でキックオフを迎えた。
互いに攻撃的な姿勢を見せて試合が落ち着かない立ち上がりの前半12分、FC東京は浦和ゴール前で波状攻撃を仕掛けると最後はうしろから走り込んできたMF高宇洋が右足ミドルをゴールに突き刺した。しかし、この攻撃の起点になったところでパスカットした浦和MF岩尾憲に松木が遅れて飛び込んで接触した場面があり、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。オンフィールドレビューの末、池内明彦レフェリーはFC東京のファウルとして得点を取り消した。
逆に浦和は前半24分、自陣で奪ったボールをFWチアゴ・サンタナにつなぐと、サンタナはハーフウェーラインをわずかに超えた場所から思い切って左足を振り抜いた。これが前にポジションを取っていた野澤の頭を越えてゴールに吸い込まれた。約50メートルの超ロング弾となり浦和が先制点を奪った。
FC東京は前半30分、FW荒木遼太郎のクロスにFW俵積田晃太がファーサイドで飛び込むもシュートを枠に抑え込めず。また、このプレーのあとにDF中村帆高が左ハムストリングを押さえピッチに倒れ込み、DF白井康介との交代を余儀なくされるアクシデント。試合は浦和が1-0とリードして前半を終えた。
後半に入るとオープンな展開でFC東京が勢いを見せた。まずは後半5分、左サイドを切り崩してからのマイナスのパスを受けた荒木が、ファーサイドへ身体を開きながら腰を切って右足でニアサイドを打ち抜く同点ゴールをマーク。浦和のペア・マティアス・ヘグモ監督は、自分のサイドから2失点する形になった主将のDF酒井宏樹とFW前田直輝を交代させ、渡邊を右サイドバックに下げた。それでもFC東京は後半13分、再び左サイドからクロスを入れると、足を滑らせた大畑の前に入り込んだ松木がボレーで流し込んで一気に2-1と逆転した。
浦和はラスト20分で岩尾に代えMF中島翔哉を投入。その前の交代で入っていたFW松尾佑介とFW大久保智明と合わせ、仕掛けのできる選手をピッチに多くした。ラスト10分でFW興梠慎三も投入したものの決定機を作り切ることができず、このままFC東京が逆転勝ちを収め浦和と並ぶ勝ち点8に伸ばした。
浦和にとって国立競技場でのリーグ戦は改装後初、2014年5月6日のヴァンフォーレ甲府戦で改装前のラストゲームとして戦ってから約10年ぶりとなった一戦だったが敗戦に終わった。