首位・町田が今季初黒星 広島は先制→VARでPK追加点…“無敗対決”に貫録の勝利
広島が2-1で勝利
J1リーグは4月3日に各地で第6節を行い、町田GIONスタジアムではJ1初昇格ながら首位に立つFC町田ゼルビアと、ここまで2勝3分と無敗で5位のサンフレッチェ広島が対戦した。試合は広島が2-1で勝利し、3試合ぶり今季3勝目を挙げている。
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両チームの対戦は初めて。広島の3-4-2-1に対して、町田も今季初先発のDF昌子源を含めた3バックの3-4-3でミラーゲームを仕掛けていった。序盤から広島は速攻を仕掛けるが、町田も素早い切り替えでチャンスを作らせない。
前半13分、広島は3バックの中央を務めるDF荒木隼人が左太腿を押さえてピッチに座り込む。プレー続行が不可能となり、MF新井直人と交代する。3バックは中央にMF中野就斗が入った。
その後も広島がボールを保持する展開になるが、町田の守備をなかなか崩せない。それでも前半31分、中盤でルーズボールを拾ったMF東俊希が、左サイドからボールを持ち運ぶ。中央のMF満田誠にボールを託すと、満田がドリブルを仕掛けてDFを引き付けてスルーパスを出す。これに反応したFW大橋祐紀が右足でシュートを決め、広島が先制した。
今季初の先制点を許した町田も、前線にロングボールを入れて攻めようとするが、広島の守備の前に基準点を作れない。チャンスらしいチャンスは作れずに、前半は広島が1-0とリードして折り返した。
前半にイエローカードを受けていたMF柴戸海をベンチに下げ、MF下田北斗を投入した町田だったが、後半9分にエリア内で下田がDF佐々木翔を倒してしまう。小屋幸栄主審は、一度はプレーを流したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チェックの結果、広島にPKを与える。このPKを満田が決めて、広島がリードを2点に広げた。
今季初の複数失点を喫した町田は、昌子らをベンチに下げて4-1-2-3にフォーメーションを変更。しかし、広島にチャンスを作らせてもらえない。逆に広島は後半27分に最終ラインの裏を取ろうとした大橋が倒されてフリーキック(FK)を獲得。MF川村拓夢が直接ゴールを狙ったが、町田GK谷が雨天の中、難しいボールをしっかりキャッチした。
町田は後半28分にMF仙頭啓矢との交代で中盤に投入されたFW荒木駿太が勢いをつける。さらに同35分にはFWミッチェル・デュークをピッチに送り出す。デュークは交代直後にセットプレーのこぼれ球をシュートしたが、枠を捉えられなかった。
少しずつ広島のゴールに迫っていった町田は、後半37分に右サイドからDF鈴木準弥がロングスローを入れる。これが大橋のオウンゴールを誘発して、町田が1点差に詰め寄った。これで勢いづいた町田は、U-23日本代表MF平河悠が長い距離を持ち運び、クロスを入れるなど会場を沸かせる場面も作ったが、同点ゴールを挙げることはできなかった。
このまま広島が2-1で無敗対決を制して、今シーズンのアウェー初勝利を記録。町田はJ1初黒星を喫している。