没収試合も「むしろ得をした」? 北朝鮮、W杯予選日本戦の”結末”に中国反応「不思議な国」
平壌開催予定の試合は中止となり、0-3不戦敗扱いが決定
森保一監督率いる日本代表は、3月26日に北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選第4節で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表と平壌で対戦予定だった。しかし急遽、北朝鮮側が平壌での開催が不可能と回答し、試合は延期。そして最終的に3月30日、日本サッカー協会(JFA)は、没収試合で日本の3-0不戦勝となる決定が国際サッカー連盟(FIFA)規律委員会から通知されたと発表した。
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これにより日本代表の最終予選進出も確定したが、この試合は中国でも多くのファンや関係者が注目していた。近年躍進著しい日本だけでなく、北朝鮮は政治的にも歴史的にも中国と距離が近い国だからだ。
サッカージャーナリストの寒冰(ハン・ビン)氏は中国版X(旧ツイッター)の「微博(Weibo)」で、「予想通り、北朝鮮の不戦敗は仕方ない」と理解を示したうえで、「6月の国際Aマッチデーに延期する可能性もあったが、北朝鮮側は主張しなかったのだろうか? 北朝鮮はアジアサッカー連盟(AFC)で発言権はないのだろうか?」と、決定に対する北朝鮮側の反応を気にしていた。
ほかの中国ファンからも、「ホームで日本に負けるのが怖かった?」「不思議な国だ」「日本は助かった。北朝鮮へ行かずに済む」「我が国も同組だったら不戦勝できたのか?」といった反応が浮上。またそれ以外に、「北朝鮮はむしろ得をした。開催して費用を費し試合する手間を省いた。(同組ライバルの)シリアは日本に0-5で負けている。0-3で済んだならむしろ得した」と、北朝鮮にとってポジティブな判定と見るファンもいた。
なお、FIFAは4月2日、没収試合扱いになった北中米W杯アジア2次予選の日本対北朝鮮戦を巡り、北朝鮮に対して1万スイスフラン(約167万円)の罰金処分を下したことを発表している。
(FOOTBALL ZONE編集部)