“ラッキーボーイ”は44歳のベテランGK PK2本セーブでエジプト代表をアフリカ杯決勝に導く

正GKの負傷でチャンスが巡ってきたエル・ハダリ 準決勝ブルキナファソ戦で大活躍

 ガボンで開催されているアフリカネーションズカップで、44歳の大ベテランGKがヒーローとなった。現地時間1日に行われた準決勝ブルキナファソ対エジプト戦で、エジプトのGKエッサム・エル・ハダリが決勝進出の立役者になったと、英公共放送「BBC」が報じている。

 エル・ハダリは44歳にして迎えた今大会、正GKの負傷によって出場機会が巡ってきた。当初は精神的支柱としての働きを期待されたかに見えたが、ブルキナファソとの準決勝でその経験値を思う存分発揮したという。

 試合は後半21分にエジプトのFWモハメド・サラーが先制点を挙げたものの、その7分後にはブルキナファソのFWアリスティド・バンセに同点弾を浴びた。エル・ハダリは素早い反応を見せたものの、わずかに及ばずゴールを許してしまう。そして見せ場は、延長120分を1-1で戦い終えた後のPK戦でやってきた。

 エジプトの1人目が失敗し、その後両チームが3人連続でPKを成功。エジプトとしては追う展開となったが、ブルキナファソ4人目のキッカーを務めた20歳GKエルヴェ・コフィの場面で、エル・ハダリが本領を発揮する。ゴール右隅を狙ったコフィのキックを読み切って、片手一本でセーブした。

 

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