浦和新加入MF「取り返したい一心」 ミス挽回の“移籍後初ゴール”に安堵「ホッとした」

浦和の渡邊凌磨【写真:徳原隆元】
浦和の渡邊凌磨【写真:徳原隆元】

浦和新加入MF「取り返したい一心」 ミス挽回の“移籍後初ゴール”に安堵「ホッとした」

 浦和レッズのMF渡邊凌磨は、3月30日のJ1リーグ第5節アビスパ福岡戦で加入後の初ゴール。2-1の勝利に貢献して「率直にすごい嬉しい」と喜んだが、失点場面に絡んだこともあって「ホッとした気持ちが強い」とも話した。

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 渡邊は今季に向けFC東京から移籍加入。幼少期から浦和のファンだったことを公言していたが、ウイングなど攻撃的なポジションでのプレーが多かった渡邊について、ペア・マティアス・ヘグモ監督は「昨年プレーしていた左サイドバック(SB)が2人いなくなった。そこをどうするかというスタッフ内の話し合いで、攻撃的な力のある渡邊をそこで使うのはどうかという話になった」と、ともに海外移籍したDF明本考浩とDF荻原拓也がプレーしてきた左SBにプレシーズンから配置された。

 この日は手痛いミスがあった。前半28分、浦和のプレスで相手を無理な縦パスに追い込んだ場面で渡邊がインターセプトできる位置にいたが、トラップをミスしてボールを後方に流してしまった。そのボールを相手FWシャハブ・ザヘディに拾われてゴールにつなげられた。

 渡邊はSBでプレーしながらも、「前半のあのミスを取り返したいという一心で、なるべくゴール前に入っていたいと思って走っていた」のだと話す。後半17分にFWチアゴ・サンタナのポストプレーからペナルティーエリア内まで入り込んで決定機を迎えた渡邊だが、左足シュートはGK永石拓海にファインセーブされてしまった。

 それでも、途中出場したDF大畑歩夢を左SBに下げ、渡邊が本来の攻撃的なポジションに一列上がっていた後半20分、逆サイドからのDF酒井宏樹のクロスをファーサイドで丁寧に流し込んだ。そして、浦和はこの後にサンタナがPKを決めて逆転勝利に結び付けた。「ホッとした気持ちが一番強い」と話す渡邊は「あれでプラスマイナスゼロというか、勝てたので良かったけど、引き分けだったら自分のことを責めていたんじゃないかと思う」との言葉を残した。

 思い入れのある浦和で初めてホームでの勝利を味わったことについて「率直にすごい嬉しい。最後にみんなでWe are Diamonds(勝利した試合後に浦和サポーターが歌うもの)を歌ったのも、今までやってきたことを思い出す数分間だったのも事実だけど、今は全然満足していないし、このチームでもっと上に行きたい気持ちが強い」と話す。そして、自身の同点ゴール直後のリアクションについても「あれも反省していて、ちょっと喜んでしまった。もっと早く戻るべきだった」と自らに厳しい目を向けた。

 4月3日の次節はFC東京との古巣対決になるが、渡邊は「関係ないです。ガンガンいって、勝って喜びたい」と力を込めていた。

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