浦和が今季J1ホーム初白星 渡邊凌磨&サンタナ加入後初G…福岡に先手許すも逆転勝ち

浦和が2-1の逆転勝利【写真:徳原隆元】
浦和が2-1の逆転勝利【写真:徳原隆元】

J1リーグ第5節で浦和と福岡が激突

 浦和レッズが3月30日のJ1第5節アビスパ福岡戦で2-1の逆転勝利。今季のホーム初勝利を、新加入選手2人の移籍後初ゴールで飾った。

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 浦和は代表活動期間の中断明けで、昨季の最終盤にクラブ・ワールドカップ(W杯)で負傷して今季がリハビリのスタートだったFW大久保智明を今季初のピッチに。また、これまで途中出場の続いてMF岩尾憲も今季の初スタメンになった。一方の福岡は、今月に入ってゾリャ・ルハンシク(ウクライナ)から移籍加入したイラン代表FWシャハブ・ザヘディを初スタメンに起用した。

 最初の決定機は浦和に訪れ、前半5分に左サイドでつなぐとDF渡邊凌磨のクロスにFWチアゴ・サンタナがゴール前のフリーで合わせたが、シュートをクロスバーの上に飛ばしてしまった。2分後にもサンタナはゴール正面から強烈ミドルを放ったが、これは福岡のGK永石拓海がファインセーブした。

 そうしたなかで前半28分、福岡が自陣から前方に蹴り出したボールを浦和は渡邊がトラップミスで後ろに流してしまう。これがザヘディに渡ると、まだゴールまで25メートル以上あろうかという場所から強烈な左足ミドル。これが、ゴールに戻ろうとしていたGK西川周作の虚を突いて低弾道でゴールに突き刺さり、Jリーグでの初ゴールになった。

 福岡の1点リードで折り返したハーフタイム明けは再び浦和が攻勢に出て、後半17分にはサンタナのポストプレーから渡邊がペナルティーエリア内まで入り込んで決定機を迎えるも、左足シュートは永石がまたもファインセーブ。しかし後半20分、DF酒井宏樹のクロスをファーサイドでフリーになった渡邊が左足で丁寧に合わせて同点ゴール。DF大畑歩夢の投入でウイングにポジションを上げていた渡邊は、これが浦和への加入後初ゴールになった。

 さらに浦和は右45度付近からFW前田直輝がシュート性のボールを送り込むと、ゴールのカバーに戻った福岡のDF井上聖也の腕にボールが接触。荒木友輔レフェリーは当初ノーファウルの判定をしたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でオンフィールドレビューが行われるとハンドの判定で浦和にPKが与えられた。これをサンタナが左足で蹴り込み、こちらも移籍後の初ゴールが2-1の勝ち越し弾となった。

 攻撃陣を入れ替えつつ反撃を模索する福岡に対し、浦和は残り15分を切ってMF伊藤敦樹に代えMF中島翔哉を入れて4-2-3-1に変更。ダブルボランチにしてブロックを固めると、このまま1点リードで試合を締めくくった。

 浦和は今季のホーム初勝利を挙げ、2勝2分1敗の勝ち点8に伸ばした。一方の福岡は勝ち点5にとどまった。

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