J1京都2点リードもドロー…「勿体ない」の見方に会見場で異論「僕は一応、監督なので」
京都が前半2点リード守れず引き分け、曺貴裁監督が見解
京都サンガF.C.は3月29日のJ1第5節で東京ヴェルディと対戦し、2-2で引き分けた。前半はほぼ完璧な試合運びを見せて、ハーフタイムを2点のリードで迎えた。しかし、後半に入ると一転して東京Vペースになり、終盤に2失点を喫して追い付かれた。
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京都の曺貴裁監督は「2-0から2-2に追い付かれたのは、僕も監督人生でおそらく2回目か、3回目なんですけど、こういう試合だからこそ、きっちり勝ちに持っていけるものを作り上げなきゃいけない。ただ今日、初めて先発で出た選手もいたなかで、非常に躍動感のある良いプレーをしてくれたと思っていますので、下を向かずにこの勝ち点1をポジティブに捉えたい。ヴェルディさんからすると、勝ち点1は非常に良かったとなりますけど、我々としても最悪の結果(逆転負け)じゃなかったので、次のガンバ(大阪)戦に向けてしっかり切り替えて準備したい」と、コメントした。
前半のうちに2点をリードできたことを含め、ポジティブなことも多かったと繰り返した指揮官だったが、追い付かれたことを繰り返し指摘されると、「皆さんの目線から言うと、前半あれだけ良い試合をしていたのに2点取られて勿体ないなという見方しかないと思いますが、僕は一応、監督なので。あまりにもうまくいった45分のあとっていうのは、意外にそのあとが難しいんです」と丁寧に説明した。
「選手の気持ちとしては、もう2-0だから時間が過ぎていって2-0だったらいいじゃんという気持ちになりがちです。後半の最初の15分も悪くなかった。でも、残りの20分、30分は、どうしてもああいう気持ちになってしまう。川崎戦のように後半に点を取れば、リズムは作りやすいですが、前半を2-0で帰ってきたチームを鼓舞して、もう一度ソリッドにするのは、僕も何年か経験をしていますが、非常に難しい作業だなと今日も思いました」と、リードすることで生じる難しさを説明した。
そして、「ヴェルディさんも形を変えてとかいろんなことをしたことも、もちろんありますが、我々の戦い方が、早く2-0の時間を長くしたいみたいな気持ちにさせてしまった。またカウンターのチャンスで3-0にしておけば、試合としては終わっていた。そういう意味では悪くなかったと自分では思っています」と、3点目を取って試合を終わらせられなかったことを課題とした。
(河合 拓 / Taku Kawai)