浦和が4-4スコア“大味ゲーム”から中断明け…指揮官が堂々宣言「ホームでは全勝したい」
定例のオンライン会見を実施、週末の福岡戦勝利へ監督意欲
浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督は、3月28日のトレーニング後に定例のオンライン会見を実施。4試合を終えたリーグ戦について「ホームではこの後、全勝したいと思っている」と話した。
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浦和は今季からノルウェー代表監督などの経験を持つヘグモ監督が就任し、4-3-3システムの導入とより攻撃的な志向をチームに落とし込む形でスタートした。それに合わせてウイングを中心に補強も行いリーグ開幕を迎えたが、ここまで4試合で1勝2分1敗の勝ち点5の成績を残している。そして、昨季に課題だった得点力という点では6得点と改善の兆しを見せているが、J1最少失点だったチームは7失点を喫している。その象徴が第4節の湘南ベルマーレ戦での4-4の引き分けという大味なゲームだとも言えるだろう。
ヘグモ監督はこのインターナショナル・マッチウィークによるリーグ中断期間のトレーニングについて「この練習の中でも攻撃はさらに発展させるべくやってきたが、1月にスタートした時と今では練習で決まる得点の数も変わってきている。非常にいい姿勢でやっている。また、プレスのところと1対1の守備のところも練習してきた。通常のマイクロサイクルでは11対11のプレーもする。そして、先週と今週の紅白戦のレベルも非常に高かった。我々が来た当初に比べるとそこは変わってきている」と話す。
また、3月23日の土曜日には非公開で45分×3本のトレーニングマッチを行ったことを明らかにし、FWチアゴ・サンタナとFW興梠慎三の両者ともゴールしたと話した。そして「我々はローディフェンスが得意なチームからハイプレスのチームに変わろうとしている。そして、選手たちは90分を通じて高い強度でプレーすることに慣れていかないといけない。ベルマーレ戦ではアグレッシブないいプレーを立ち上がりで見せたが、途中でつながなくなり、ハイプレスにもいかなくなった。土曜日の練習試合では90分近く安定して高い強度のプレーができた」と手応えを語った。
ここまでの4試合で浦和は3トップ以外のスタメンは、負傷離脱したDFアレクサンダー・ショルツとDF佐藤瑶大が代わった以外は固定されている。この中断期間を経てそうした部分の変更があるのかどうかも3月30日のアビスパ福岡戦で注目される部分の1つだが、ヘグモ監督は「中盤での競争も非常に激しいものがあるが、岩尾憲も非常に良くなっている。アンカーとしてもインサイドハーフとしても良いプレーをしてくれている」と、ここまで途中出場が続く岩尾に言及するにとどめた。
第5節の福岡戦だが、浦和にとっては今季のホーム2試合目。ホーム開幕戦の東京ヴェルディ戦は5万人以上の観衆の中で、ラスト5分まで攻撃の形が全く作れずにギリギリのところで引き分ける試合になってしまったが、指揮官は「ホームではこのあと、全勝したいと思っている。それと同時に良いサッカーも見せたい。前回の東京ヴェルディ戦ではあまり多くのチャンスを作れなかった。そこから前進している姿を見せたい」と、改善した姿を見せることを誓った。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)