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「もう限界」 リシャルリソン、代理人による金銭盗難でうつ病発症告白「諦めたくなった」
カタールW杯後にうつ病発症
イングランド1部トッテナムのブラジル代表FWリシャルリソンは2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)終了後にうつ病になっていたことを告白した。スポーツ専門テレビ局「ESPN Brazil」のインタビューで明かしたもの。
リシャルリソンはイングランド1部エバートンのエースとして活躍し、2022年に夏にトッテナムへと渡った。同年11月に開幕したカタールW杯のブラジル代表メンバーにも選ばれ、3得点を決めた。しかし、ブラジルはクロアチアに敗れ、ベスト8で姿を消した。
リシャルリソンは大会後にメンタルの調子を崩し、パフォーマンスが低迷。昨年9月の2026年W杯予選のボリビア戦では交代後にベンチで涙を流す様子も確認されていた。
悩める26歳のストライカーはカタールW杯後にうつ病に苦しんでいたことを告白している。
「練習に行く前から家に帰りたくなっていた。自分の部屋に帰りたかなった。自分の頭の中にどうなっているのか分からなくなっていたんだ。父にはもう諦めたいとも言った」
リシャルリソンを苦しめていた要因の一つが、長年同選手の代理人を務めていたレナト・ベラスコ氏との間で起きていた金銭盗難を巡る金銭トラブルだったという。
「自分の一番いい時にW杯でプレーすることができた。でも、もう限界がきていた。自分自身を傷つけることについて話すつもりはないが、僕はうつ病になっていて、すべてを諦めたくなっていた」
どん底に沈んでいたリシャルリソンは「セラピストが僕の人生を救ってくれた。私は馬鹿げたことばかり考えていた。Googleで調べ、くだらない死についてのことばかり見ていた」と当時のことを回想。「私に言えるのは、心理学者が必要な人は心理学者を探すことだ。心を開いて話すことはとてもいいことで、そういう人がいることは非常に重要だ」と悩みを打ち明けられる存在の重要性を強調していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)