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中国代表は「ディフェンス全体に頭脳なし」 あっさり失点緩慢プレーに母国痛烈批判
W杯予選でシンガポールに4発快勝
2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選が3月26日に行われ、グループC第4節・中国(FIFAランキング88位)対シンガポール(同165位)の一戦は、4-1で中国が勝利した。これで中国は予選2勝目を飾り、勝ち点7でグループ2位に浮上したなか、先制直後にあっさり失点を許した慢心プレーに母国メディアから問題の目が向けられた。
中国はホームにグループ最下位のシンガポールを迎えた一戦で前半21分、FWウー・レイが味方とのパス交換から相手の最終ラインを突破し、ループシュートで先制点を奪取もその直後、元日本代表コーチの小倉勉監督が率いるシンガポールの反撃に遭い、DFの不味い対応も重なってあっさり同点に追い付かれた。
後半も中国ペースで試合が進むなかで後半16分、セットプレーの際にゴール前でシンガポール側に反則があったとされPK判定に。これをブラジルからの帰化選手フェルナンジーニョが決め、2-1と勝ち越しに成功。同34分にラフプレーでMFリ・ユァンイが退場を命じられたが、終盤に2点を加え、4-1と快勝した。
中国は予選2勝目を飾り、勝ち点7でグループ2位へ浮上。最終予選進出へ希望を灯す1勝を掴んだ一方で、母国メディア「sohu」は同点被弾シーンを問題視した。この場面では敵陣から自陣左サイドへ放り込まれた縦パスに対しDFリウ・ヤンが対応も、背後に相手選手がいたことに気付かなかったのかボールをゴール前へ通してしまう。
この緩慢な守備でシンガポールDFライハン・スチュワートがすかさずボールを奪取した瞬間、慌てて対応しようとするも時すでに遅し。ペナルティーエリア内右からフリーでクロスを送られると、中央でFWファリス・ラムリが頭で合わせたシュートがゴールネットに突き刺さった。
「sohu」は「ディフェンス全体に頭脳がない」と断罪したうえで、この対応に触れた中国メディア関係者の言葉を紹介。「この失点は信じられない。どうしてディフェンスはそこまで気を散らすことができたのか」「何が起こったのか全く分からない。ウー・レイがゴールを決めたあと、リウ・ヤンは元の位置に戻らず、ボールは蹴り出されたが、まだ背中を向けて歩いていた」と緩慢な守備対応を痛烈に批判した。
攻撃陣の奮起もあり、後半に勝ち越した中国。FIFAランク上、格下となるシンガポール相手に不覚を取るような事態は避けられたが、あっさりと得点を献上したプレーには厳しい目が向けられていた。