ベトナムが「大敗に激怒」 トルシエ解任に韓国紙見解「前任のつま先にも届かなかった」

ベトナム代表を解任されたフィリップ・トルシエ【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】
ベトナム代表を解任されたフィリップ・トルシエ【写真:2024 Asian Football Confederation (AFC)】

アジア杯、W杯アジア2次予選の成績を受けて26日に契約解除

 ベトナムサッカー連盟は3月26日、同国代表を率いてきたフィリップ・トルシエ監督と契約解除の合意に達したことを発表。同日行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の第4節インドネシア戦を0-3で敗れたベトナムについて、海外メディアは「大敗に激怒したベトナム、最終的に監督を解任」と報じている。

 2002年日韓W杯で日本代表を率いた経歴を持つトルシエ監督は、韓国のパク・ハンソ前監督の後任として2023年にベトナム代表の指揮官に抜擢。U-23監督も兼任した。今年行われたアジアカップでは、1月14日のグループD初戦で日本代表とも対戦し2-4で敗戦。ベトナムはその後、3連敗でアジア杯を去っている。

 迎えたW杯アジア2次予選は、ここまで1勝3敗でF組3位。ベトナムは自力での最終予選進出がなくなった3月26日、トルシエ監督の解任を発表している。

 韓国スポーツ紙「MKスポーツ」は「『パク・ハンソのつま先にも届かなかった』大敗に激怒したベトナム、最終的に監督を解任」とトルシエ監督について言及。「就任した当初は、2002年日韓W杯で日本代表史上初のラウンド16進出を果たした監督として期待されていた」と過去の期待値を伝えつつ、解任に至った経緯をなぞった。

「アジア杯ではグループステージ3戦全敗で敗退。今回のW杯アジア予選では1勝3敗と踏みとどまったが、最後の対戦相手であるシン・テヨン率いるライバル・インドネシアに再び敗れ、結局解任された」

 また、アジア杯での日本戦でMF久保建英が「ベトナムチームがどんな練習をしているのか見てみたい。完成度が高い」と称賛していた点にも触れ「久保の言葉で期待を高めたが、ベトナム国民も協会も、インドネシアに連敗したことで限界に達したようだ」と厳しい戦績が解任の原因だと指摘している。

 さらに同紙は前任のパク・ハンソ氏とトルシエ監督を比較。「パク・ハンソ監督の在任中、ベトナムサッカーチームは数々の歴史的記録を打ち立てた。『パク・ハンソが恋しい』という声が絶えない。パク・ハンソが築いた黄金の塔を破壊したと言われるトルシエ監督の後継者に注目が集まっている」と見解を示していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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