宮本恒靖氏、JFA新会長就任への決め手に言及「2002年W杯での経験が大きかった」
宮本恒靖氏が第15代会長に就任
日本サッカー協会(JFA)は3月23日、都内で評議委員会を開催し、専務理事を務めていた宮本恒靖氏が第15代会長に就任することが正式に決まった。日本代表として2度のワールドカップを経験、さらに元JリーガーとしてのJFA会長は史上初。就任会見では「2002年のW杯での経験が大きかった」と、JFA会長に就いた決め手にも触れた。
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47歳の宮本新会長は現役時代にガンバ大阪やザルツブルク(オーストリア)、ヴィッセル神戸でプレー。日本代表として国際Aマッチ71試合3得点をマークし、W杯には2002年の日韓大会、06年のドイツ大会に出場し、キャプテンも務めた。
昨年12月24日の臨時評議員会で会長予定者として承認され、この日の評議委員会を経て正式に会長就任が決定。田嶋幸三現会長からバトンを引き継ぐことになった決め手の1つについては「2002年のW杯での経験が大きかった」と明かし思い描く理想像も語った。
「初めて日本代表が勝利したロシア戦、ピッチから見てたくさんの方が喜んでくれた光景、渋谷でたくさんの方がハイタッチしていた光景、チュニジアに長居で勝って道頓堀でたくさんの方が喜んでいた光景、サッカーが国民事になっていた。そういった国民事である状態が長い間、この国にあってほしいと思うようになっていた。
18年カタールW杯でもドイツやスペインに勝った時にたくさんの方が喜んでくれて、1つの大きなムーブメントがあったと思う。ああいった熱狂が常に近くにある、サッカーが日本を元気にするような環境を目指していきたい。その時に立ち返る基本的な原点が2005年宣言だと思う。自分たちの事業や施策が正しい道を歩んでいるのかという時に、個々に立ち返って現在地を知ることになると思う。
そして、強い代表チームを持ち続けることが大事だと思う。男子だけでなく女子、フットサル、ビーチでも強い代表チームがあること。それを実現するには今の代表チームだけに強化を特化してはいけないと思う」
所信表明では「日本のサッカーのさらなる発展に貢献、尽力していきます」と語った宮本新会長。ピッチ内外でさらなるレベルアップを図るべく、新たな一歩を踏み出した。
(FOOTBALL ZONE編集部)