田嶋幸三氏が回想 ロシアW杯の“監督交代劇”「負けていたら、もっと早く私は去っていた」
ロシアW杯前の指揮官交代を回顧
日本サッカー協会(JFA)は3月23日、JFAハウスで会長就任会見を実施。専務理事を務めていた宮本恒靖氏が第15代会長に就任することが正式に決まった。前任の田嶋幸三氏は「あそこで負けていたら、もっと早く私は去っていた」と過去のターニングポイントを話した。
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「2016年に会長に選任され、災害等、色々なことがあった」と振り返る田嶋氏。「代表チームが強くならなければいけないと言い続けてきた」と自身の持つ日本サッカーへの思いを口にした。
その際、田嶋氏自身のJFA会長のターニングポイントの1つとして、激動となったロシア・ワールドカップ(W杯)を回想。「2018年W杯では2カ月前に(ヴァイッド・)ハリルホジッチさんと西野(朗)さんを交代する、普通ではありえないことをやることになった。代表チームは勝たないといけない、強くないといけないという信念を基に」と振り返る。
大会直前の2018年4月9日、当時のヴァイッド・ハリルホジッチ監督を電撃解任し、西野朗氏が新監督に就任。さまざまな意見があったなか、新体制で迎えたロシア大会は初戦でコロンビア代表相手に勝利を収める。無事グループリーグを突破したが、ベスト16でベルギー代表に敗れることになった。
「西野監督を信じサポートしてきたことでコロンビアに勝利した。西野監督に感謝したい。あそこで負けていたら、もっと早く私は去っていたと思う」
自身の信念を基に、指揮官交代に踏み切った過去を懐かしむ田嶋氏。今でも語り継がれるベルギーとの名勝負は、こうした背景が生んだのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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