日本は「アジア脱却から程遠い」 北朝鮮戦で欠点浮き彫り…海外指摘「優秀9番いない」
W杯アジア2次予選の北朝鮮戦で1-0と勝利
日本代表は3月21日に行われた北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮戦で1-0と勝利した。これで予選3連勝とした一方、チャンスを決め切れず苦戦を招くなど課題も浮き彫りに。FIFAランキングでアジア最上位(18位)ながらも不安を覗かせた戦いぶりに中国メディアは「アジア脱却から程遠い」と報じた。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
日本は開始2分、MF田中碧の電光石火弾でリードを奪い、その後も優位な試合展開に持ち込んだ。しかし、前半終了間際にMF堂安律がGKとの1対1の好機を逃すなど追加点を挙げられないなかで後半は流れが一変。開始早々にはMFペク・チョンソンにシュートを決められるも直前の反則で得点取り消しとなり判定に救われた。
その後5バックへの変更で守備に安定感をもたらし、ホームで1-0と勝利した森保ジャパン。ポゼッション率60.7%対39.3%、シュート数12対6などスタッツ上でも優位な展開が明らかになりながらも、わずか1点にとどまった戦いぶりに中国メディア「sohu」は「アジアからの脱却という夢からはほど遠い」と評している。
昨年はドイツやトルコなど欧州国を撃破するなど、国際Aマッチで連勝街道を走ったが、今年1月のアジアカップでは8強敗退となり、この北朝鮮戦では勝利したものの、好調時の力強さは失われていた。その要因として記事では「チャンスをものにする能力の低さと10番の選手の不作為」と指摘している。
とりわけチャンスメイクのタスクに期待が懸かった南野に関しては「4-2-3-1システムのキープレーヤーとして南野拓実はフォワード陣のシュート力を高める資本となるが、ボールを支配する機会は驚くほどなかった。これがチームの10番のあるべきプレーなのか?」と辛辣に評した。
記事ではさらに、決定力を欠いた事実を引き合いに「これは依然として日本の『遺産問題』であり、チームには優秀な9番がいないため、今後も躍進を続けるにはこの問題を解決しなければならない」と報道。厳しい戦いが続くW杯予選とはいえ、FIFAランク114位の格下相手に課題を覗かせた戦いぶりを厳しい評価で伝えていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)